いぶし銀!!を塗れるんです。

IMG_9030   IMG_8944

横須賀市内の、お寺の本堂の塗り替え補修工事の現場調査に行ってきました。おもに木部とコンクリート製の柱、そして屋根のてっぺんの鴟尾(しび)の塗り替え工事です。いぶし瓦で出来たその姿は時代を感じさせます。鴟尾は本来一体成形の焼き物なのですが、現状は分割されたうえで屋根に固定されています。幾度かの補修を経て現在の姿になったようです。

長い年月を経て、風格のある銀箔色であった鴟尾は素地の粘土の色が出てきてしまいました。そこで今回はその風合いを取り戻すべく塗装しようということになったわけです。粘土瓦は釉薬が掛かった瓦と違って、塗装は「できます。」表面を十分に高圧の水で洗ったあとに、銀箔色の専用塗料を吹付けで2回塗りして仕上げていきます。

ですが、瓦の塗り替えを考えていらっしゃる方にに注意点をひとつ。

塗装した瓦は「定期的に塗り替えをし続けなければ」いけません。管理をおこたると塗膜がバリバリに剥がれてしまいます。そうなってしまったらもう塗装ではお手上げです。屋根は葺き替えするしかありません。瓦への塗装は「葺き替えのまえの最後の手段」とお考え下さいませ。