庭木剪定の安全について
冬も本番が近づき、庭木を剪定されている方を見る機会が増えました。ただ、ひと目で危険とわかる装備・方法で作業されている方も多くおり心配になります。
そこで今回は、戸建て住宅の塗装工事を年間20件以上手がける弊社が、脚立作業における安全のための知識と備えについてお話したいと思います。
作業は2人以上で
これが最も簡単な安全対策ですが、1人きりでの作業はやめましょう。もしもの事態が起きたときに最速で助けが呼べないことが、命運を分けることも有るのです。
ヘルメット
脚立は身近にある道具ですが、一般的な高さの6尺(約1.8m)脚立の天板の高さは人間の身長とほぼ同じ。天板近くから転倒・落下すれば地面に頭に当たる高さであり、命の危険に直結する高さです。
頭を守れる唯一の装備は作業用ヘルメットです。今はホームセンターでも手軽に手に入るようになったので、是非そろえておきましょう。
ヘルメットは適正に使うのが大事です。頭に合わせて内部のバンドを調節し、アゴ紐はキチッと締めましょう。最悪の事態を防げると思えば安い買い物です。
脚立
庭木の剪定には、植木屋さんが使う「三脚」の脚立をおすすめします。四脚でも出来ないことはないのですが、デコボコしたお庭では四脚より倒れにくく安全に作業が出来ます。
また、脚立での作業は、顔を正面を向けて作業が出来る高さのものを選びましょう。脚立が低いと上を向いての作業になり、バランスを崩してしまいやすく大変危険です。
身近での出来事
弊社の近所でしたが、もう10年近く前の出来事です。ヘルメット無しで脚立作業されてた方がいたので「ヘルメット貸しますよ?」とお声がけしましたが、断られてしまったのでその時は引き下がってしまったのです。
その後に何となく気になったので、午後に再びその家の前を通ると救急車が停まっていて、脚立から落下したとの事でした。命に別状こそ無かったそうですが、まひが残り車椅子生活になってしまったと聞いています。
悔しい思いをした事を今でも覚えています。
まとめ
脚立作業は落下防止の対策がしにくく、わりと危険な部類の作業です。皆さま本当にお気をつけください。もしも「無理かな?」と思ったなら、迷わず植木屋さんたちプロにお任せしましょう。
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