業務日誌|木目が消えた!

天井の木目模様を触ったら消えてしまいました!どうしましょう!?それはまるで、消しゴムのカスのようでした。
ベニヤ板の木目模様が触っただけで消えるなんて、初めてです・・・といった事態を、見事に収拾して天井をキレイに仕上げました。今回はこの顛末をお話しします。
木目が消えた!

写真は塗装中のお客さまの玄関にある庇屋根(ひさしやね)。天井材以外の柱と梁(はり)と垂木(たるき)はともに木製で、天井材にプリント合板(模様が印刷されたベニヤ板)が張られてます。
地面からの湿気で一部の模様が風化していたので、健康な木目部分を残し、あく洗い(薬品で木部の汚れを洗浄すること)でまとめてキレイにする計画でした。
それなのに、たまたま健康なはずの木目模様を触れたところ、サッと消えてしまったのです(写真で指のカタチが判ると思います)。
工法の変更

お客さまには現状を説明して修繕方法をご案内し「古い天井材を活かして防腐着色する方法」が採用されました。
まずは着色しやすくするためにも、印刷の木目を下地調整で落としてしまいます。柱と梁が他所より黒ずんでいたので、あく洗いで漂白したのちに、全体を防腐着色していきます。
浸透具合を見ながら複数回塗装しましたが、結局3回塗ったところで仕上がりました。
まとめ

プリント合板も塗装仕上げですが、目視では問題なく見えたプリントの「木目だけが取れる」というのは初めての出来事でした。
今回のように「間近で触れることで初めて現状が判る」といったケースは「古いものには」特に起こり得ます。
お客さまには見積の段階でその可能性をお話ししており、ご納得のうえで工事に掛からせて頂いております。ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
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