サイディング外壁の塗り替えは「最初が肝心」
いまや新築住宅の6~7割がサイディング外壁で建てられていると言われています。モルタル外壁より施
工費用が安い。軽い。模様が豊富。工場生産なので品質が安定。などが選ばれている理由だと思われます
。これほど普及しているにも係わらず、メンテナンス時期の基準がはっきり居住者の方に伝わっていない
と感じます。結論から言えば「新築から7~10年以内に最初の塗り替え」をする事が肝心です。家主さ
まの立場からすれば当然、建てたばかりで塗り替えの事など頭に浮かばないでしょう。ですがサイディン
グ外壁にとっては「異常が現れる前に壁を塗装の膜で覆う」ことが家の一生を左右する急務といえます。
サイディング外壁は塗装のみによって防水性が保たれていますが、サイディング外壁を固定している釘の
穴、そして壁パネルを継いでいるコーキング材の硬化による穴が、共に5~7年程度で表層に現れてきま
す。釘の穴は微細なもののようにも感じますが、少しずつ壁の固定部分が浸食・変形するので最後には壁
が落下する危険があります。コーキング材は塗装されていないので外壁本体より寿命が短く、7年程度で
硬化して壁にスキマ(穴)を空けてしまいます。一度塗り替えてしまえば釘の穴は埋まるので釘穴の危険
は無くなりますし、コーキングもおおむね塗装の寿命と揃ってきます。こうなって初めて、他の外壁と同
じようなメンテナンスで維持できる「準備がととのった」と言えるのです。
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