雨戸を「最後まで塗りきる。」
雨戸を両面塗っています。今回塗る雨戸の状態はだいぶひどい状態でした。もう塗る前からバリバリと剥
がれていたのですが、いくら年数が立っているとはいえキチンと塗ってあれば、こんな派手な剥がれ方を
する事は決して無いんですが...。塗装をキレイに仕上げるためには「しっかり手を掛けること」コレ
がやっぱり大事です。
鉄部の塗装の工程を軽くお話しておきます。まず旧塗膜の浮きや剥がれを研磨布や手工具で調整し、塗装
が密着する下地を作ります。これが完成のときの手触りになるので、手で触ってなめらかに感じる位にま
で仕上げます。そして適切な濃さと厚みのさび止めを塗り、仕上げ塗料を2回塗りして完成です。
いまお話しした事は、我々のような業者で無くてもご想像が付きますよね。しかし雨戸というのは作業も
細かいし量まである。同じ作業の繰り返しで疲れてしまって、下地調整もやった所とやらない所がある.
..でも自分でやったことだし、まいっか...と、こういった妥協が一番マズイです。擦ったところが
仮に10年持つのならば、やらなかった所はせいぜい2,3年です。
そして「あーまた剥がれちゃった。どうしよう。そうだ業者に頼もう!」と、こうなってしまった場合、
その作業量は我々にも予測が付きません。さび止めを塗って初めて浮きが表出する所もあります。もとも
との仕上がりが未知数なので、出てくる症状にその都度対応しながら施工していく必要が有ります。結果
として見積以上の金額が掛かってしまうこともあり得ることです。
塗り替え工事は、塗ってある塗膜を足がかりにするしか方法がありません。自分の家だからと図らずもや
ってしまった「手抜き」それは何度塗っても取り返しがつきません。「10年後に塗る人」にキチンと引
き渡せるよう、しっかり手を掛けましょう。
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