サイディングの後貼り。ダメ。ゼッタイ。
きょうは朝から健康診断に行ってきます。先月のこともあり、雨さえ降ってなければ仕事に
行きたい所ですが、、、 まぁカラダが資本の住宅塗装業ですし、キッチリ診て貰います。
先週お引き合い頂いたお客さまとの雑談で「外壁にね。流行りのサイディングっていうのを
貼ってもらおうと思ってたんだけど、○○サン(←知り合いの業者さん)に聞いたら止めた
方がイイって言われたの。」という話しが出ました。
「それは良かったです。僕もオススメしません。」と返事しました。さてそれはナゼかと。
モルタルの外壁よりも軽量で地震に強く、デザインの豊富さなども相まって、サイディング
外壁はとても人気です。新築でも6~7割はサイディング外壁が採用されます。
ですがそれでも僕は「モルタル外壁にサイディング貼付」は止めた方が良いと断言します。
「サイディングのデメリット」を貼り付けるようなものだからです。
まず、サイディングの第一のメリットである「軽さ」は何の意味もないです。後貼りなので
壁の下地に掛かる重量は「モルタル+サイディング」となります。かえって家に掛かる重量
は増えてしまうので、大地震のときなどに崩壊する危険性は間違いなく高まります。
そして維持費が増えます。「もう、塗装しなくても 大丈夫ですよ。」という営業の方は、
壁パネル間に施工するコーキング材も「壁」だという事は敢えて言いません。塗装されずに
施工されるコーキングの寿命は約「7年」。そして10年程度ごとに塗装するとして、その
たびコーキングは打ち替える事になるので、リフォームに掛かるコストは当然あがります。
「多少コーキングが切れても大丈夫でしょ?」というのは大変な間違いです。サイディング
はセメントと繊維を圧縮したものなので、塗装の膜がなければ「厚紙」のようなものです。
壁パネルの継ぎ目は塗装されていないので、コーキングが切れた時点から確実に「厚紙」を
浸食していき、いずれ「割れる。反る。崩れる」といった異常が現れます。
モルタル外壁のメリットはこちらを参照ください。モルタルとサイディングそれぞれに
メリットデメリットありますが、壁の上にサイディングを貼っても良いことは無いのです。
しかし雨続きの天気でしたが、今週になってやっと落ち着いてきた気がしますね。しばらく
外での仕事が進められなかったので、しばらく雨はイイかなって心境でアリマス。
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