かえってダメージになる「リフォーム」
関東甲信越が梅雨入りしました。今年は時期的には平年並みとの事ですが、外作業をしてい
る身としましては「降るときは降る」やむときは「一日スッキリ」といったメリハリの有る
梅雨をお願いしたいところです。
鉄骨階段エントランスの改修工事のご依頼を頂きました。その際、あわせてこんなお話を伺
いました。「最近階段に水が溜まりやすくなって、階段で足を滑らせてしまうのが恐い。滑
りにくいように出来ないか。」
偶然にも雨降りでしたので(笑)水たまりはハッキリ目視できました。新築当時よりも地盤
が沈んだのか、階段の踏み板が全体的にほんの少し(1℃ほど)奥側に傾斜しています。確
かにこれではマズイですね。「水にさらされる時間が長いほどサビは進んでしまいます。」
てな話しをしていたらお客さまから
-マンションの廊下に敷いてある「アレ」は出来ないの?-
「アレ」というのは、最近流行りの「塩ビ製床材」のこと(以前のブログを参照ください)
確かに「アレ」さえ張れば10年から15年程度はキレイですし、滑りにくいと思います。
ですが、こうお答えしました。
-塩ビ製床材はとても良い製品なのですが、サビが進んでる鉄製品に張るとなると10年な
いし15年後に「踏み板の交換」になる可能性が高くなります。それでも良いですか?ー
シートは強力な接着剤で密着させますが、経年による劣化が進むと、シートの端部からの剥
がれが始まります。そうなると、雨降りのたびに水が浸入するようになってしまいます。
鉄製品は「水にさらされる時間が長いほどサビは進んでしまう」ので、
鉄で出来ている踏み板は、屋外に露出している以上に錆びが進行してしまうのです。
鉄製品というのは「錆び」さえ防げば半永久的に形状を維持できる大変に優れた材料です。
だからこそ「錆びる前に」定期的な塗装メンテナンスをしてあげるのが大切だと思います。
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