業務日誌ー雨水で「通し柱」が腐食する。
9月に入って少しづつですが涼しくなってきました。もちろん昼間の暑さはまだまだ水分に
塩分の補給が必須なレベルですが、朝晩の風は爽やかに感じられます。
昨年と同様、9月でキチンと気温が下がってくれるのは嬉しいですが、シーズン通り台風も
やってきました。台風15号(ファクサイ)です。秋と言うこともあって、なんだか鍋物が
恋しくなりそうな名前ですが(笑)
台風15号の7日現在の予報は、8日夜半に関東地方をかすめて通り過ぎる見込みです。
最新の予報をご確認のうえ、風対策などの適切な処置と行動をお願い致します。
現在施工中の現場ですが、サイディング外壁の内部が思ったより腐食していて驚きました。
この修繕のために塗装工事の工程に支障が出てしまいそうです。今回はその状況報告です。
写真は、窯業サイディング外壁の角の部分を剥がしたところです。もともとサイディングを
交換するだけの予定だったのですが、剥がしてみたら状況は思ったより深刻でした。
通常サイディング外壁の下には防水シートが張られていて、外壁のコーキングが切れて水が
侵入しても防水シートが防壁の役目をしてくれます。しかし、ここにはありませんでした。
長年にわたり雨水の侵入を阻めなかった結果、1階から2階までの全体を支える「通し柱」
が腐食して崩れていました。つまり家の一部が宙ぶらりんの状態。これが2箇所あります。
家を支える柱がこの状態では、大地震等で家に深刻なダメージが生まれる恐れがあります。
ですので今回はサイディング端部の交換だけでなく、内部構造の補強が必要になりました。
今回は防水シートの施工不良が原因でしたが、サイディング外壁の防水は自身の塗装と防水
シートの2段構えで「壁の角」はその構造上、腐食が最も早期に始まるところです。
新築からは7年。塗り替え後では塗った10年後からの年2回の点検が
家を劣化から救うことになります。弊社のお客様には数年ごとに点検に回ってはいますが、
我が家には「家主様の眼」が必要なのです。
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