業務日誌-アパートの鉄骨階段とデッキ
鉄骨階段の修繕工事を行う事になりました。
築40年以上経っているアパートなので
鉄骨の腐食もそれなりに進んでいます。
「全交換」もご提案させて頂きましたが、
今回はあと10年持たせるべく頑張りました。
目次
〇補強と修復
〇塗装工事
〇床の防水
〇ドブ漬けメッキ
〇まとめ
.〇補強と修復
柱、デッキプレート※、手すり、踏み板と
かなり腐食が進んでいます。
このように欠けたり穴が空いた箇所は
塗装の膜ではどうにもなりません。
ですのでその道のプロ。
鉄鋼屋さんに補強と修復をお願いしました。
※「デッキプレート」は角波形の薄い鋼板で
デッキプレートの上にコンクリートを敷き
型枠を兼ねた床材として使われます。
.〇塗装工事
塗る物のカタチが整ったので塗装に入れます。
始めは下地調整から。腐食部分をこすり取り
全体にサンドペーパー等で均等にキズを付け
塗装の足がかりを作ります。
サビが進行したところは錆止めを拾い塗りし
全体にもう一度塗ったら下地処理が完了です。
最後に仕上としてシリコン塗料を2回塗りします。
.〇床の防水
床のコンクリートは雨には無防備です。
雨が降るたびに雨水が染みこむので、
次第に表面は浸食が進んでいきます。
デッキプレートはコンクリートと
密着してる事でサビから守られていますが
床下にまで雨水が届くようになると
コンクリートとの密着が断たれて
次第に錆びはじめます。
※本来屋外のコンクリート床は2層構造で
その中間に防水層が設けられるはずですが
そうなっている階段デッキは
いまのところ見たことがありません。
今回は床に加硫ゴムシート防水を施します。
これで水による浸食は
ある程度は留められるはずです。
.〇ドブ漬けメッキ
最後に、今回は叶わなかった「全交換」ですが
「ドブ漬けメッキ」鋼材の提案でした。
サビや腐食が発生することが
「ほぼゼロ」という最強の表面処理です。
正式名は「溶融亜鉛メッキ」
サビも防ぎますし、たとえ表面が傷ついても
メッキがすぐに表面を修復してしまいます。
多少値が張りますが、塗装がほぼ必要ないので
なかなか手入れの出来ない箇所であり
水気や風などに常にさらされている
鉄骨階段などには大変オススメです。
弊社でも承っております。
.〇まとめ
いつも弊社ブログをご閲覧頂きまして
誠にありがとうございます。
自分へのインプットとして始めたブログですが
なんとか今年も筆無精にならずに済みました。
これも支えてくださる
皆さまのおかげと感謝しております。
これからも研鑽に努めて参りますので
山本塗装一同、よろしくお願い申し上げます。
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