塗装のフカボリー建物が腐る「欠陥」

このところの雨続きで、塗装工事が思うように

進んでいません。お客様には大変なご不便を

お掛けして大変申し訳なく思っております。

「建物の工法や材料の欠陥」によって

壁や屋根が腐食してしまう事が稀にあります。

今回は、弊社が実際に体験した腐食の状況と

弊社で行えたときの修繕方法をご紹介します。

目次

〇外壁が腐った。

〇アスベスト規制の屋根。

〇軒天状が腐る仕組み。

〇まとめ

.〇外壁が腐った。

経年でｺｰｷﾝｸﾞに亀裂が入り、長年に渡って

浸水し続けたせいで外壁が腐食していた様子。

ここでの構造的欠陥は

｢横目地の防水をｺｰｷﾝｸﾞだけに頼った事｣。

ｻｲﾃﾞｨﾝｸﾞ外壁の横の継ぎ目は「水切」を挟むか

相じゃくり工法で「重ねる」のが常法です。

壁材をこれから重ねるのは無理ですし、水切を

固定するにも壁を切り取る必要があるので

今回はコーキングで補修としました。10年後、

次回の塗装まで注視しておく必要があります。

.〇アスベスト規制の屋根。

ｺﾛﾆｱﾙ屋根がﾐﾙﾌｨｰﾕ状に肌別れし、雨水の

侵入と乾燥を繰り返して腐食が進んでいます。

弊社では屋根材を修繕する手立てがなく

屋根材を葺き替えるしかありませんでした。

ｱｽﾍﾞｽﾄは建材の強度を持たせる

ための「繋ぎ」として使われていました。

アスベスト飛散による健康被害を防ぐため

あまたの建材からアスベストの

混入規制が始まったのは2000年初頭。

そこから問題が多発しました。要はｱｽﾍﾞｽﾄに

頼っていたものが強度不足に陥ったのです。

当初は無償での修繕や交換が行われましたが

販売終了から10年以上経ち、ﾒｰｶｰの

無償対応はあらかた済んだと思われます。

〇軒天状が腐る仕組み。

ﾍﾞﾗﾝﾀﾞから雨が大量にﾍﾞﾗﾝﾀﾞ下の軒天井に

流れて、天井の材料が崩れてしまいました。

これは、ﾍﾞﾗﾝﾀﾞの壁を伝う雨水を流す仕組みが

なにかの不手際で天井に流れていたのが原因。

ﾊｳｽﾒｰｶｰの家は設計が緻密でした。現場で

起きるｲﾚｷﾞｭﾗｰへの対応がうまくいかないと

大問題も起きるのかも知れません。このときは

大工さんに既製品のﾎﾞｰﾄﾞを張って貰いました。

〇まとめ

現場では設計通りに組み立てても、その場で

アドリブ的に変更をしないといけない場面が

あります。それを｢現場あわせ｣といいますが、

あのような壁を造る前に。

あのような屋根材を売る前に。

あのような雨もりになる前に。

止められなかったのは何故でしょうか。

アドリブの出来る人材が

足りないのではないでしょうか？