「塗り替えても塗料が長持ちしない!?」

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とあるアンケート調査によると「家って建てればもう、塗らなくて良いんだ」という認識を約7割の方が持たれていると聞きました。

ですが、塗装で仕上がっているものは「必ず塗り替えが必要です」。

たとえ工場塗装で仕上げられていても、光触媒のような処理を施されていても、フッ素塗料仕上げでも、多少の時期の違いは有れどもかならず塗り替えなくてはいけません。適正な塗り替え時期を逃してしまうと、次に塗る塗料の耐候性(耐久性・持ち)が悪くなります。塗り替えのときウレタン以上の塗料は塗って乾燥(硬化)するときに全体的にちぢみます。そのちぢみをきっかけに、ふくれ等の異常を誘発してしまうのです。だから必然的に「ちぢみ」の少ない水性塗料を塗らざるを得ません。

水性塗料もメーカーの技術革新により高機能なものが増えました。それでも日差しの強い部位にはやはり溶剤系より持ちは悪いものです。そして一度水性塗料を塗ってしまうと、定期的に塗るにしても水性塗料しか塗れなくなります。結果的に「塗る頻度が増えて、しかも持ちが悪い」という負のスパイラルに落ち込みやすくなってしまいます。

前の塗膜が厚膜でなく空気や水の流通が無いことを条件に、微弾性フィラーなどの「全体を厚膜で覆う」水性の下地処理で対応できる場合があります。ただこの方法も多用できません。塗膜が厚くなればそれだけ「膨れ」などの塗膜異常へのリスクが高まるからです。ここでいつもの塗装店の口ぐせが真実味を帯びてきます。

状態が悪くなる前に塗り替えれば、塗装は長持ちしますよ。」塗り替え工事は現状の塗膜を足がかりにして塗料を密着させます。最初の足がかりがシッカリしているうちに、それを保護しなおかつ美観を高めるのが塗り替え工事です。定期的にメンテナンスして御自宅を健康に保っておくのが長持ちさせるなによりの秘訣なのですね。