塗りやすいなら安くせねば。
以前塗り替え工事させて頂いたお客様ですが、家のカタチや色の選択によって「こんなに塗りやすいのか」と驚いたことがありました。今回はその例をご紹介するとともに、工期を短縮出来かつ代金もお安く出来る方法というのを探ってみたいと思います。
〇同じ色で。
〇ぜんぶコンクリート造
〇軒天井が大きい。
〇まとめ
家には壁,軒天井,破風,雨どい等の様々な部位があり、これらは互いに隣り合っています。そこに真っ直ぐな見切りを造るためにマスキングテープを貼ったり、余計な所に塗料が飛ばないようマスカー(ビニール養生)を貼ったりと、これらの作業には中々の手間を必要とします。そこで「仕上げの色を同じに」すると、その手間は軽減されます。軒天井の色があまりにも濃いと不自然なので色の選択肢こそ限定されますが、同じ色なら見切りを付ける必要がなく、飛散を気にする必要もありません。なにより、塗料を塗れるように支度する回数が減るのです。これは楽だ。
さらにこちらのお宅様で良かったのは、軒天井と破風板が「壁と同じコンクリート」だった事。通常軒天井や破風はコンクリートでは無いので、それぞれに異なる工程が必要です。軒天や破風もスキマにはシーリングもしますし、マスキングも当然必要。それが同じコンクリートなので「壁と同時に一つの作業」として出来るのです。支度が一度であとは身体を動かすだけ。これが他の家と「同じ手間」な訳がありません。これは考えねば。
軒天井はとても大事な部位です。なにしろ我が国は年間の約1/3が雨で、日差しも強い。そこで軒天井です。軒天井は雨水が壁に当たるのを防ぎ、直射日光が当たる時間を減らし、屋根の内側の湿気も調整します。これだけでも優秀ですが、ある程度の幅があると、壁から窓まわりに雨水が回りにくくなるので、建具からの雨もりも防いでくれる。つまり、外壁の持ちが良くなるのです。
今回のことで、外壁,軒天井,破風の全てがコンクリートで出来ている場合には、見積金額にも反映させる必要があると感じました。山本塗装は「ていねいな仕事」をより安くするのがモットー。手抜きではないところで手間が減るところはキチンと減らしたいと思います。
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