「もしもの時」安全な屋根。
一般住宅の屋根は、家のカタチやご予算など、さまざまな見方で選ぶことが出来ますが、例えば地震や台風。屋根が劣化したときに「屋根はどうなるのか」心配になった事はありませんか?
屋根は建築のプロが建てるものではあるのですが、それぞれ特徴があって、内包するリスクも様々です。これからのお話を知って頂くことで、屋根による「トラブルが減り」、もしもの際に「命が助かる」可能性が高まります。
ガルバリウム(トタン)
圧倒的に軽い屋根材ではあるのですが、錆びだけは確実に防がなければならないので塗装メンテナンスは必須です。
部品点数が少ないので雨もりしにくいメリットがある一方、劣化すると固定が弱まって強風でめくれて吹き飛ぶ可能性があるので注意が必要です。
コロニアル
阪神淡路大震災以降「軽量な屋根」として普及してきた屋根材ですが、水には弱いので寿命はメンテナンスを施しても35年程と短いです。
劣化が進むと屋根材はもろくなり、強風によって近隣の住宅や歩行者などに飛んでいく可能性があります。また余談ですが、一部において「欠陥商品が出回った」時期もあった為、なおのこと注意が必要です。
瓦屋根
歴史の長い瓦屋根ですが耐候性は高く、寿命は50年以上と云われています。そのため初期投資は高いものの修繕費は半分以下に抑えられるという優れた利点があります。
またデメリットとも云われるその重さ故に、地震などの災害時の瓦の落下範囲は「敷地内のみ」に留まります。他人様へのトラブルが少なく抑えられるのも利点です。
また、屋根を切妻形状にしておけば瓦の落下方向を制御できるので、玄関側からの脱出を容易にできます。
アスファルトシングル
アスファルトを染みこませた基材に石粒を貼り付けた屋根材です。コロニアルと違い、落下しても柔らかいので被害が少なく、部分補修も簡単なのが利点です。ただ耐候性はコロニアル並みなので、塗装等のメンテナンスが必須になります。
まとめ
建てる人の想いで家のカタチは様々ですが、今回のように「安全性」を突き詰めていくと、それぞれの屋根への印象も違って見えるのではないでしょうか。
せっかくお金を掛けて家を建てるので、大事にしたいポイントの選択は見誤らないようにしたいものです。
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