コロニアル屋根が「歪んでる」
こちらのお宅さまの塗装工事は今回でもう3回目。40年近くのお付き合いのお得意様です。コロニアル屋根と外壁など全体的な塗装リフォームですが「屋根が歪んでる」のが見つかりました」。今回はその状況の確認と実際の施工。それと今後のリフォーム案についてお話しします。
いま現在の状況
写真で屋根の歪みが判りますでしょうか?「歪んでる」というよりは「波打っている」の方が表現として正しいかも知れません。一部がへこんでるとかそういった事ではなく、屋根の一辺全体が浅く大きく波打っています。
とはいえ、コロニアルの屋根材に浮きだとか反りのような異常はみられませんし、歩いていても「野地板」(屋根の下地に用いる合板)が沈むとかの異常も無く、しっかりしています。一見した限りでは問題ないように見えます。
屋根屋さんにも確認
この屋根は10年前に弊社が屋根屋さんにお願いして葺き替えたものです。念のため当時の屋根屋さんに確認して貰いました。当時は屋根のゆがみも調整したうえで「野地板」から交換したのですが、
それでも完全な平面には戻せなかったとの事でした。屋根は「もや」「垂木」などの構造体自体が、経年でみんなある程度は歪むのだそうです。屋根には問題ないことが改めて確認できましたので、塗装でメンテナンスが可能です。
柔軟な屋根材「アスファルトシングル」
屋根屋さんによると「最近のコロニアル屋根は35年ほどで交換が必要」との事でした。今回の屋根に対してまた葺き替えする時におすすめしたいのが「アスファルトシングル屋根材」です。
-シングルは、フェルト等の布にアスファルトを浸透させて防水性を高め、石粒を張り付かせた屋根材です。曲面に柔軟に貼り付けることが出来るため、最近多い複雑なかたちの屋根でもフレキシブルに施工する事が可能です。
まとめ
今回の「波うち」は調査の段階では発見できませんでした。通常の場合はお見積り以上の金額は頂きませんが、高所などの触れられない箇所の場合、触れられるようになって新たな異常が見つかることがあります。
工事のご予算はこの「もしも」を考え、余裕を持ってご準備くださいませ。
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