ロックハイパーリアクターコート無機
ロックペイントの新製品「ロックハイパーリアクターコート無機/無機ルーフ」が発売されました。
無機と有機のW効果・超高耐候性・超低汚染性を発揮する新製品ですが、同社には前作に値する製品として「ロックリアクターコートUV」が販売されています。
今回はこの「ロックハイパーリアクターコート無機」がどのように進化を遂げたかについて、深掘りしたいと思います。
製品紹介
以下はカタログより抜粋ー
◆超高耐久外壁 20〜25年 有機・無機の超耐久樹脂×ラジカル制御技術 無機物の耐紫外線力×有機物の柔軟性を理想的に配合し、紫外線吸収剤とラジカル(劣化因子)の発生抑制技術により従来の塗料を凌ぐ超高耐候性を実現
◆超低汚染性 塗膜表層に緻密な親水性塗膜を形成
◆セルフクリーニング機能 塗膜の表層に緻密な親水性塗膜を形成することで得られるセルフクリーニング効果で降雨時に汚れが洗い流されます
◆ 強力な防藻・防カビ剤を配合水に溶けにくい強力な防藻・防カビ剤により長期にわたり美観を維持し続けます。
◆セルフレベリング機能
セルフレベリング機能により、均一な仕上がりを実現。超微粒化された樹脂により、従来には無い緻密な塗膜を形成します
◆弾性硬化剤を用意
旧塗膜が弾性の場合でも安心してご使用頂けます。※長期間ひび割れの抑制保証するものではありません。ー
進化した塗料
樹脂自体が進化している様です。塗装業者は化学の分野まで評価は出来ませんが、前作「ロックリアクターコートUV」で15〜20年の耐用年数が20年〜25年に変わってます。
超低汚染性・強力防藻は前作同様の効果と思われます。セルフレベリングは、塗膜に均一な厚みを付ける為に施された工夫の総称です。
弾性硬化剤の存在
今回の製品から「弾性硬化剤」が用意されています。「弾性」は外壁の伸縮に追従する効果の事ですが、
前作では標準の硬化剤が弾性だった様です(「可とう性」として「変形に追従する」との表記があります)。
ガルバリウム鋼板の様な伸縮を気にしない金属外壁においては、弾性硬化剤よりも塗膜が丈夫になるので耐用年数の向上に繋がるでしょう。
まとめ
今回の「ハイパーリアクターコート無機」は、前作「リアクターコートUV」が正統進化した製品と言えそうです。
外壁の耐候性は他の要素(建物の立地、コーキングの寿命、雨戸など金属付帯部の状態)も絡みますが、販売年数を経て熟成された製品は業者としても歓迎したいと思います。
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