「最新塗料」が使えない⁉︎
8月になり暑い日が続いてます。本当に続いてますね。地元である横須賀市は、梅雨なんて無かった気がするほど晴天が続いてるので参ります。
話は変わりますが、新規の塗料メーカーの名前を聞く機会が増えた気がします。ただ、弊社としては最新の塗料は、ある理由で「使う気になれないのです」。
今回は弊社が「最新塗料が使えない」その理由についてお話しします。
塗料のOEM
新規のメーカーには生産基盤がない場合も多く、既存の塗料メーカーに製造だけ依頼することがあります。
それが俗に言うOEMと云われるものです。
古くは軽自動車やトラック、最近ではコンビニやドラッグストア、スーパーのオリジナル商品まで、OEMによる商品は多岐にわたって存在しています。
最新塗料は良い塗料!?
塗料の場合、我が国の塗料の唯一の標準規格「JIS」の認証試験は「(一財)日本塗料検査協会」が一手に担っていますが、新基軸の最新製品にまで認証作業が間に合っていません。
だから、各社が販売する新しい塗料の特徴は「メーカー自身の試験」のみが根拠となっています。簡単に言うと「自画自賛」「手前味噌」です。
この事が「ユーザー(塗装会社)が塗料の善し悪しを判断しづらい」一因になっていて、OEM生産の新規塗料メーカーでは「自社製品の信頼」への大きな障壁になっている可能性があります。
ウレタン、シリコン、フッ素、ラジカルといった有名どころですら各メーカーで規格内容が違うんです。これだと商品の主要成分量といった同じ条件下での比較が全く出来ません。
まとめ
今現在弊社では「公共物などの大きな物件に塗料が採用され、異常が見られない」もしくは「発売から10年以上のロングセラー商品」といった実績を「塗料品質の確実な指針」としています。
いま現在まったく役に立っていないJIS認証作業の体制が少しでも改善されることを望んでいます。
いわゆる「猛暑」は6月から数えて3か月目に突入しています。暑さもそうですが、冷房によるヒートショックに夏風邪と健康を保つのが大変になるこの季節。
皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。
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