木を塗るDIY。(令和6年加筆)
木製エクステリアの魅力は、その自然な美しさと温かみです。木材は独特の風合いを持ち、年月と共に味わい深くなります。
木の持つ自然な香りや肌触りは大変に心地のよいものです。木材は丈夫で緻密ではありますが、DIYで木材を美しく保つためには何らかの保護をしてやる必要があります。
今回は創業から53年を迎える弊社山本塗装が、DIYで木製建具の美しさを保つ方法をお話しします。
木材が劣化する原因
木材は樹脂と繊維から出来ていますが、この特性が劣化の主な原因となります。
木材の樹脂は太陽の紫外線にはとても弱く、経年によって表面から順に劣化し、剥離していきます。
たとえ塗料で木材表面が保護されていても紫外線はかんたんに素地に到達し、内部の樹脂にダメージを与えます。
このために屋外に設置された木材の塗装が剥がれやすくなるのですが、実際には「塗料が剥がれている」のではなく、樹脂が劣化してその影響で塗装が剥がれているのです。
木材を劣化から守るためには、定期的にメンテナンスを施すことが重要です。
木製建具を丈夫にするには
塗料、防腐剤、オイルステイン等、種類に関わらず、DIYでは木製建具はダメになる前にどんどん塗り重ねましょう。
約2年ごとに塗って(素地の状態で変わります)、層(そう)をどんどん分厚くしていきます。最初にキチンと下地調整・仕上げ塗装を施しておけば、次回の塗り重ねでは濡れ縁などの小さいものなら下地調整すら不要です。
厚くなればなるほど耐候性は上がっていきます。
アルミサッシ+人工木材
ここまでの内容に「ちょっと大変そうだな」と感じた方には、塗らなくてよい建具はいかがでしょう。
建具の耐候性を高めるために生まれたのがアルミサッシです。風合いこそ木材に劣りますが、手すり等のアルマイト(陽極酸化皮膜)処理された製品は非常に丈夫です。
また最近のウッドデッキには人工木材(樹脂木材)と呼ばれる「木粉+樹脂」の素材があります。木の風合いはほぼそのままに、手間いらずなウッドデッキが出来上がります。
まとめ
根性論のようですが、一度取り組んだら「必ず」仕上げる覚悟が大事です。上記のように継続的に塗り続けて下さい。その積み重ねが経験となり、大切な建具をいつまでも守ることが出来ます。
「雰囲気が好き」という方に「メンテナンスが楽しい」という方に、上記に挙げた選択肢に心が揺らがない方に、屋外の木製建具はおすすめです。頑張りましょう!
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