見えなかった。屋根の危機

こちらのコロニアル屋根。当初は塗装で仕上げる予定でした。ところが工事開始後に「塗装」から「屋根の葺き替え工事」に変更となりました。
そんなこともあるのです。今回はこうなった顛末をお話ししながら、思わぬ出費にならないための予防策もご紹介したい思います。
発覚した屋根の異常。

塗装工事が始まり仮設足場を建て、安全に屋根を歩ける様になったところで初めて異常は見つかりました。あきらかに屋根が沈み、屋根材にヒビが入ったのです。
このコロニアルと呼ばれる屋根は、防水シートを張った12mm厚の野地板(のじいた)の上に屋根材を固定して強度を出しています。
ですので「屋根が沈む」ということは、野地板に異常があると見て間違い有りません。
登ることの危険性。
塗装工事のお見積作成には、写真撮影・現状調査・測量を行いますが、屋根の上には塗料の粉・カビ・藻が生えていることが多く、一人で落下した場合には怪我を負っても助けすら呼べません。
なので、屋根の上には実際に登れないことも多いのです。
屋根材の下の危機。

屋根材を剥がしてみたところ案の定、野地板が腐食していました。写真でも屋根材の下の防水シートが風化し、さらに下の野地板の腐食が見て取れます。
今回剥がしてみて恐ろしかったのは、沈んだ反対側の屋根も腐食していたこと。屋根屋さんのプロの視点が無ければ、反対側の異常には気づけなかったでしょう。
予防策とまとめ

今回の腐食は予想外でしたが、屋根の修繕に塗装の足場がそのまま使えたので「15万円以上」の金額を節約出来ました。
山本塗装の塗装工事では、ほぼすべての外装に触れる事になるため、お客さまには家の現在の状況をご説明することが出来ます。
日当たりや風向き、隣地との関係など、弊社はそういった建物の立地によって生じる「家の個性」も調査し、その個性に沿った修繕計画をアドバイス致します。
これをお役立て頂くことで急な工事に慌てる事なく、安心してご自宅に住まうことが出来ます。
投稿者プロフィール
最新の投稿
新しい建材と対処2025.03.08塗装店が評価「化粧スレート」屋根。(令和7年改訂)
業務日記2025.03.01業務日誌|木目が消えた!
新しい建材と対処2025.02.23アスファルトシングルの塗装(令和7年改訂)
状態の解説2025.02.16見えなかった。屋根の危機