アスファルトシングルの塗装(令和7年改訂)

アスファルトシングル屋根を塗装することになりました。
以前は新築の一部やログハウス等で採用されてるのみと記憶してますが、最近では新築住宅もしくはリフォーム用としても重宝される屋根材になりました。
そこで今回は、塗装店の立場でシングル屋根材について考察してみたいと思います。
アスファルトシングルとは

アスファルトシングル(以降シングルと表記)は、アメリカでは100年以上前に作られ、住宅ではいまだに主流の屋根材です。
フェルト生地にアスファルトを染みこませ、石粒を貼り付けて色合いを出しています。柔らかい素材なので、万が一の落下でも危険が少ない材料です。
切ったり曲げたりと、複雑な形状の屋根にも万能に対応できます。
シングル屋根が重宝される理由

一般的に屋根は年月を経ると、下から見ても判らない程度の「ゆがみ」が出ます。
コロニアル等の平板の屋根材で葺き替えようとすると、その下地のゆがみから調整する必要がありました。既存の屋根材を剥がさずに被せる工法もありますが、シングル材は曲面に柔軟に貼り付けられます。
下地の歪みを調整する必要が無いのでコスト面でも有利です。この「カバー工法」には今の所、シングル材が最適解なのかなと思います。
シングル屋根の塗装はムダ!?

シングル材自体の寿命は20年から30年と言われます。
「塗装で回復できるのは美観のみで寿命の延長にはならない。だから、塗装はムダなんだ」と屋根屋さんは言いますが、カビや石粒の剥がれは単なる「美観の劣化」では無いでしょう。
事実、新築から15年目で塗装したお客さまのシングル屋根は、キレイな状態で何の問題も無く「10年目」を迎えています。
塗装とカバー工法では大まかに「3倍」もの価格差がありますので、外壁塗装の足場のついでに施工できる屋根塗装は、メンテナンスとしてキチンと有効に働いていると思います。
(正直、カラーベスト屋根にも使用される水性シリコン塗料(水性なのは次項で説明します)を塗装して「寿命の延長にはならない」というのは理屈に合いません。)
シングル屋根の塗装

早期の屋根材のはがれは専用の接着剤でキレイに直すことも出来ますが、表面の石粒の剥がれを防止したい場合は塗装が有効です。
シングル屋根材は溶剤系の塗料では溶けてしまう構造なので、水性塗料が最適です。合わせ目に塗料が入り込むと水はけが悪くなる事もあるので、注意して施工します。
まとめ

シングル屋根材の寿命は20年から30年。コロニアル屋根が35年なので、同レベルの耐候性を持った屋根材です。
施工後1年ほどは石粒がよく落ちるそうですが、それは施工時の剥がれを考慮して多めの粒が付いてるから「正常」との事でした。
塗装に関しては10年から15年で塗り頃ですので、是非弊社「横須賀の山本塗装」にご用命下さいませ。
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