塗装店が評価「石粒鋼板屋根」

ここ最近、リフォーム用の屋根材として「石粒鋼板屋根」なるものが出てきました。
弊社のお仕事でも2回ほど見かけた事があるのですが、なんとこの屋根材は鋼板屋根なのに「塗装が不要」だと云うので、いろいろ調べてみました。
施工しやすく、価格が安い
「石粒付き鋼板屋根」は、アスファルトシングル屋根材と見た目が似ています。
シングル材が布地に石材をコーティングしてる屋根材なのに対し、こちらはガルバリウム鋼板に天然石をコーティングした屋根材です。
韓国製またはニュージーランド製のものが多く、国内の各メーカーが販売しています。
板金屋根にありがちな、現場で切ったり折ったりといった加工が少なく済むように設計されているので、施工がしやすく施工料金も安めだとの事です。
軽量な屋根
石粒鋼板屋根の重さは1㎡あたり約7kg。アスファルトシングル屋根の重さは1㎡あたり約10kgなので、石粒鋼板屋根の方が軽くなっています。
屋根の重さは、住宅の上部に荷重がかかるほど地震による影響を大きく受けるので、一般的に軽量な屋根材は耐震性に優れていると言われます。
ただその一方で、軽い屋根材は台風などで飛散しないための強固な固定が必須で、施工業者の選定には慎重さが求められます。
「塗装は不要」なのか。

ガルバリウム鋼板に石粒を「セラミックコーティング」との事ですが、それは「塗装」なので、塗り替え塗装は普通に必要であると思われます。
実際にカビも生えてましたし石粒の落下は美観に大きく影響します。また実際の現場では、屋根材を連結するビスがサビていました。
ビスが錆びて脱落すれば、屋根材が人や物にぶつかる危険性も増すので、塗装メンテナンスは必須だと思われます。
まとめ

石粒鋼板屋根は、主にリフォーム用途に向いた屋根材で簡単・安い・丈夫が特徴ですが、施工業者によってはビスに鉄が使われてたりと、出来上がる屋根に個体差が出る可能性があります。
なのでリフォームをお考えの際には、地元の信頼できる業者へ依頼することをお勧めします。弊社でも承りますのでお気軽にお声掛けください。
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