業務日誌-旧塗膜の劣化診断。

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コンクリート塀を塗装します。既存の塗装の膜が残っているのでこの塗膜に新たな塗料を密着させて塗り替え工事を行うこととします。高圧の水で洗浄作業を行なったところ、ところどころ塗料が剥がれました。

塗料の付着力を肉眼で判断するために「碁盤目試験」を行いました。劣化しているところとあまりしていないところがあるので、数カ所試験を行いその平均を密着度を判定します。塗膜に1mm感覚で11本づつ縦横に素地まで届く切り込みを入れ、テープを貼付けて勢いよく引き剥がします。剥離された塗膜の面積の比率で評価を行います。

写真左右共に30箇所以上剥がれてしまったので「劣化が認められる」評価としました。付着率が全体的に弱い状態なので溶剤系の塗料は問題がありそうです。ですので水性カチオン系シーラーと微弾性フィラーで密着力を与え、汚れやすい塀のようですので親水系塗料をお勧めする事とします。