現場調査ー谷戸(やと)の鉄骨架台。

腐食したデッキプレート鉄骨架台1  腐食したデッキプレート鉄骨架台2

谷戸(やと)は、丘陵地の谷状の地形のことで横須賀市には谷戸地域を宅地に利用しているところが多数あります。このような土地の家は写真のような鉄骨架台などの上に建設されています。

こちらでは、鉄骨の柱に直接打設されたコンクリートが割れて落ちていました。鉄骨のサビが進行して鉄骨が膨らんだ結果、コンクリートを剥がしてしまったようです。

一番太いH鋼の鉄骨もサビの浸食によって、もともとの厚みの半分以下にまで薄くなってしまっています。前回弊社で塗装したときにも出来る限りサビ落としをして作業しましたが、それでここまでの腐食は異常です。

鉄工屋さんにも立ち会っていただいて現場調査しました。ここまで普通は腐食しないので「地上のどこからから水が回っているのではないか」との結論に至り、架台の一部撤去交換とコンクリート打設、仕上げに防水塗装を施す見積もりを作成します。

このような鉄骨架台は、いったん腐食させてしまうと思いがけない高額な修繕費用がかかってしまいます。その上に建っている住居以上に気を配っていただき、早め早めのメンテナンスが必要です。