クリヤーUV塗料は「見まもり」が大事。
最近あちらこちらで外壁を透明に塗られているお宅さまを拝見します。この「サイディング
用外壁保護クリヤー」については以前の弊社ブログで「10年に一度(必ず)塗り替えまし
ょう」とお願いしていました。ところが先日のこと、作業スペースをお借りした方のご自宅
で、心配していた不具合を見つけてしまいました。(弊社塗装ではありません)
写真でお判りになりますでしょうか。コーキングがクリア塗料の内部で割れてしまっていて
、壁自体も白く浮いている箇所が目立っています。まずクリアーUV塗料は「コーキングに
は塗ってはいけません」。塗料の説明書にも表記されています。コーキングの季節の寒暖に
よる伸縮はとても激しく、それに完全に追従できる柔らかさを持った塗料というものはクリ
アUV塗料に限らず存在しません。
そしてコーキングに限らず、壁を固定する釘穴からもヒビ割れが起きて水が浸入しています
。(写真②,③)侵入した水分が太陽の熱で温められると水蒸気になり、その体積比は約1
700倍にもなるので内部で膨張して塗膜を浮かせてしまうのです。
クリヤー塗料では、塗膜の経年による変化が丸見えになってしまうため、塗膜の浮きなどの
細かな不良も目立ってしまいます。突然の出費などでリフォームへの資金計画が狂ってしま
うことは往々にして有る事だと思いますが、クリア塗料は「美観を保つ」という点では「持
ちが良い」とは言えないので、さらに小まめな「見まもり」が必要だと思われます。
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