梅雨ならではの迅速。
とうとう始まっちゃいました。私ども塗装店にとって、これほどイヤな季節は他にありませ
ん。梅雨の到来です。関東地方も6/6日に気象庁から梅雨入りの発表がされました。この
時期の塗り替えの現場では、迅速な対応が工期に大きく影響します。
仕上げたばかりの塗膜に雨が当たるのは非常にマズイです。「ツルっ」と仕上がる筈の塗膜
を「ゴツゴツ」にしてしまうのはゼッタイに避けなければいけません。その最悪の事態は、
いま塗っていた作業や復帰させるための処理、さらにはもう一度仕上げるための時間と人件
費を全て浪費させてしまいます。まさに死活問題です。
さらに最近の塗料は、主材と硬化材を混ぜて化学反応で硬化させるタイプのものが多く、一
度使い出したらその日のうちに使い切らないと材料が無駄になってしまいます。そして雨が
降ってしまえば作業は当然ストップですので、雨が降る時間帯を逆算して使い切る分量の材
料で作業することが無駄な作業を減らすことに繋がります。
そして次に重要なのが「気温と湿気」。未明の雨が上がり、晴天となったら基本は状態を確
認して朝から作業します。ですが、仕上げ塗りの工程ですと作業が出来ない場合があります
。その原因のひとつが「気温と湿気」です。
カッとお天気になって気温が急上昇すると、土に染みこんだ雨水が水蒸気になって家の廻り
を立ち上ります。塗膜の表面は水蒸気に弱いので、塗った表面のツヤを消してしまうのです
。作業を無駄に浪費しないためには湿気が収まるのを待つしかありません。
そして「風」も注視します。家の廻りをぐるっとを覆っているシート。風が抜けやすいメッ
シュ状になっているので少々の強風なら問題ありません。ですが雨で濡れてしまうと状況は
変わります。
シートのスキマを雨がふさいでヨットの帆のようになるので、放って置くと足場にも負荷が
掛かって大変危険です。風が強くなるときにはヨットが帆を畳むようにシートを畳んでおき
ます。それだけで風は抜けてしまうので安心です。
そして「天気予報(予報に罪はありませんが)とのにらめっこ」です。この季節ではお昼の
予報が夕方にガラリと変わっている事なんて「ざら」ですので、朝昼夕方に晩と最低4回は
予報を注視します。それでも予見できない(強風など)事はありますが、即時対応していま
す。これが出来るのは「地元企業ならでは」の強みでしょうか。
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