塗装の基礎の1| ペンキはケレン。密着しない!?
冬もそろそろ終わり、いよいよ春の到来です。最近では寒暖が三日ごとにやってきますね。
このパターンの天気の移り変わりを「三寒四温」というのだそうで、冬の典型的な現象との
事。最近では春先でも起こるようですし、それこそまさに「今でしょ?」なんて思います。
この前お客様から言われました。
「すごく丁寧に擦ってくれるね。塗装ってサンドペーパーでこすると良いんだね。」
はい。ケレン作業(素地調整)は塗装工事では必須作業です。「基本のキ」なんです...
といったやりとりでした。
お客様にケレンの大事さが浸透していない。それは僕の発信が足りていないせいです(笑)
ですから今回は、素地調整(ケレン作業)を判りやすくご説明させて頂きたいと思います。
鉄板のような金属は塗料が浸透する事が出来ません。塗装よりも強い、浸透と似たような処
理方法も存在しますが、それは「メッキ」や「陽極酸化皮膜」といった特殊なものです。
金属の建材への塗装は、細かいキズを付けてそのキズにペンキを密着させる方法が一般的で
す。よく素地調整は「ペンキの密着の約8割を決める」工程だと云われます。
イメージでいうと「ケレンしないと10年持つものが2年しか持たない」といった感じ。
確かに、素地調整はサンドペーパーなどでの手作業なので、総じて軽作業である塗装作業の
なかでは体力的にもキツいものです。といってココで手を抜くのは、最も愚かな行為です。
話はズレますが
意図的に手抜き工事を行って、問題が発覚したころには「担当者が在籍してない」などと言
って対応しない。もしくは「計画的に倒産して、工事の責任から逃げる」
悲しいことですが、塗装工事ではこんな低レベルな手抜きがいまだに横行しています。工事
金額が500万円未満の工事では、地方自治体へ登録しなくても塗装業者だと名乗れる。
「誰でもいつでも今日にでも」そのように法律で認められているのです。法律を造ってない
だけなのですが、その「お役人の怠惰」が、一般国民に対しての多くの迷惑を産んでます。
いくら業者が自らアピールしても、お客様にはセールスと思われてお終いです。優良業者の
認定業務というのは我々業者ではなく、各自治体がやる仕事なのではないかと思います。
「何も変えない」のがいちばん悪いです。実態に合わない法律は変えて頂きたいのです。
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