新塗料の考察-「グラフェン配合塗料」
「グラフェン配合塗料」
というのを聞いた事はありますか?
合成樹脂を含まずひびわれにくい
新機軸の塗料との事で話題になっています。
今回は塗装のプロである弊社が、
この海外からやってきた
塗料を掘り下げてみたいと思います。
目次
.〇グラフェンとは
.〇グラフェン配合塗料とは
.〇海外の塗料って大丈夫?
.〇おわりに
.〇グラフェンとは
-「グラフェン」とは、
炭素原子ハニカム状に結びついている
原子1個分の厚さの炭素原子シートのこと。
厚さは1ナノ程度と極めて薄く、
強靱で軽くてしなやかで透明な物質-
-以上 CoatingMedia Onlineより抜粋-
.〇グラフェン配合塗料とは
-合成樹脂を使用していないのに合成樹脂以上
の柔軟性を持ち、漆喰塗料で懸念される
ひび割れをクリア。それでいて塗膜自体は
非常に堅牢で、強く洗浄してもキズが
つかないウォッシャブル(洗浄できる)な塗膜
を形成。漆喰を主原料とした自然塗料で
ありながら、従来の石油由来の合成樹脂塗料を
超える新たな概念の塗料-
-以上 CoatingMedia Onlineより抜粋-
以上をまとめると
環境問題に厳しいヨーロッパ発の
「屋外でも使えるレベルの環境配慮型塗料」
ということでしょう。
.〇海外の塗料って大丈夫?
こういった海外製の塗料がときどき話題に
なりますが、いつも心配になります。
国際的な認証は多く受けている様に思いますが
日本とは気候がずいぶん違うので、
そのあたりの
問題はクリア出来ているのでしょうか?
世界の常識と日本の常識は違うでしょうし。
塗料検査に関する我が国唯一の第三者機関
「日本塗料検査協会」が発行する
「JIS」の認証は今現在確認できてません。
国内の塗料ですら認証作業が塗料の発売する
ペースに間に合ってないので仕方ないのですが
それでも、JISの認証は必要でしょう。
自社の信用にかかわるのですから当然です。
.〇おわりに
「日本塗料検査協会」様。
もしくはJIS様。認証作業を進めてください。
販路開拓が必須な新規企業の製品の認証が遅れ
るのは、企業にとって死に直結する問題です。
ある意味で既得権益のような状態になっていて
業界の発展を阻んでいます。
変えるべき所はどんどん変えてほしいのです。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 建築の雑学2022.07.16塗装のよくある質問QA集 その3
- 建築の雑学2022.07.09塗装のよくある質問QA集 その2
- 建築の雑学2022.07.01塗装のよくある質問QA集 その1
- 建築の雑学2022.06.27塗装のフカボリ-塗装のまえに整える。