「覚える」やり方。塗装作業の場合。
「百聞は一見にしかず」
ということわざがあります。
これは百回聞くよりも、一度でも
見たほうが確かだ。という意味ですが
塗装工事の現場でも
似たような「頭の使い方」があります。
「見て、やって、覚える」です。
今日は創業50周年を迎えた弊社山本塗装で
実践してる「覚える」やり方をお話しします。
塗装工事とは直接関係ありませんが
お付き合い頂けましたら幸いです。
目次
〇「見て覚えろ」ではダメ
〇「見る」と「やる」を繰り返す。
〇「自分なり」をつかむ。
〇まとめ
.〇「見て覚えろ」ではダメ
昔から職人の気質として
「見て覚えろ」といったことがありましたが
見ているだけでは、手の感覚や
体勢の取り方。効率的な身体の動かし方等の
実際の経験が積み上がりません。
例えば、高所などの移動しにくい所での作業は
その場所で出来ることを全て終わらせた上で
移動すると作業の効率が良いのですが
移動が容易な場所での作業は
その場所での完了よりも、
刷毛やローラーの持ち替えの回数だったり
体勢を変えること無く同じ作業を右から左に
進めていった方が作業効率が上がる。
などといった事です。
文書にすると簡単なことですが、
これを体感出来るようになるためには
刷毛やローラー等を扱う
「塗る技術」の習得が必須になります。
.〇「見る」と「やる」を繰り返す。
まず先輩職人の作業しているのを見て
自分が塗ってるイメージを作っておきます。
そして実際に塗る作業です。
イメージした様には身体が動かないでしょうが
始めはマネで良いのです。
まずは時間が掛かっても良いから
しっかり塗って貰います。
作業後は
先輩と自分の動きを思い出して比較して
身体の動かし方を整理整頓してみましょう。
それを日々繰り返していきます。
.〇「自分なり」をつかむ。
熟練が進むと、そこで実際の動きを整理して
必要なもの、不必要な動きを取捨選択する
「自分なりの感覚」が出来あがります。
これが職人の「財産」です。
これは自分自身にしかつかむ事が出来ません。
そして作業を早くこなせるようになれば
熟練度も比例して飛躍的に上がっていきます。
.〇まとめ
どんなことでもそうですが
自分の感覚で掴んだ知識というものは
忘れることがありません。
「腑に落ちる」とはこのことで
感覚で理解できるとしっかり身につくのです。
理屈を理解し、感覚を掴むことで
さまざまな問題に対処出来るようになります。
自分の世界をどんどん拡げていきましょう。
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