塗装のフカボリ-梅雨の湿気を通す塗料?
5月もそろそろ終わり。蒸し暑さも相まって
いよいよ梅雨が始まりそうな気配がします。
塗料は外からの湿気には強いのですが
建物内部からの湿気にはたいへんに弱く
屋根からの湿気が浸透してくる「軒天」には
「透湿性機能」を持つ
塗料が必要になる事があります。
そこで今回は
「透湿性塗料」の使いどころと
代表的な製品の特色をフカボリします。
目次
〇透湿性塗料の使いどころ
〇製品紹介
・水性ビルデック (大日本塗料)
・ノキテンエース (日本ペイント)
・水性エコファイン (エスケー化研)
・ダイナミックノキエ(関西ペイント)
〇まとめ
.〇透湿性塗料の使いどころ
軒天井は直接雨が当たることは少ないですが
建物の形状により水が回ってきます。
内側からは長年の生活や、屋根からの
雨水の浸透による湿気がやってきます。
瓦屋根のしっくいには調湿作用があるので
保護する塗料には透湿性が必要になります。
.〇製品紹介
各社の軒天井向けの塗料を紹介します。
基本性能は同じですので、特色を書きます。
・水性ビルデック (大日本塗料)
基材内部の水分を水蒸気の形で
外部へ拡散する呼吸形皮膜を形成。
ふくれや剥がれを防止します。
・ノキテンエース (日本ペイント)
塗膜の背面(内部)からの水分の影響を
緩和し、膨れやはく離を防止します。
微弾性塗膜なので
下地のヘヤクラックに追従します。
(微細なヒビが出ても隠すという意味)
・水性エコファイン (エスケー化研)
架橋塗膜構造を持つため
汚れが内部に浸透しにくく
簡単にこれを拭き取ることができます。
・ダイナミックノキエ(関西ペイント)
軒天専用塗料と銘打った製品です。
虫除け成分配合により、
塗装面に虫が接触することで
神経系に影響を与え(不快に感じて)
虫が寄りつきにくくなります。
〇まとめ
透湿性塗料は隠蔽力、防カビ性、
高い環境性能を共に持っています。
特にメンテナンスを重ねた家には
こういった旧塗膜に負荷を与えづらい塗料も
選択肢に上がるので、塗装メンテの際には
メンテナンスの頻度と回数をなるべく
詳しく教えて頂けると、塗料選びの参考に
なるので、弊社としても大いに助かります。
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