モルタル外壁のヒビの正体
お正月からの仕事始めはお客様のところへ
ご挨拶に向かうのを通例としていますが
そこでご相談を受ける事もあります。
「壁がヒビ割れてきました。
どう対処すれば良いですか?」
見させて頂くと、日当たりの良い南側の
モルタル外壁に細かいヒビが数本出ています。
今回はこのヒビの正体と
対処についてお話ししたいと思います。
目次
〇ヘヤークラックと構造クラック
〇弊社の塗装工事は
〇外壁の厚みと開口の補強
〇まとめ
〇ヘヤークラックと構造クラック
今回使ったのは、クラックゲージといわれる
専用の定規。ヒビに当てて測定したところ
ヒビの深さは深くても2mm。
ほとんどは0.1mm幅の細いヒビでした。
0.3mm幅もほんの一部だけ有りますが
とくに壁自体に反りなどは見られません。
このヒビは「ヘヤークラック」に
分類されるものです。ご安心ください。
ヘヤークラックは外壁が年月を経ると
外壁の表面に必ず現れるもの。外壁の表面上の
ヒビなので、雨もりや腐食といった
心配な事態までには現状至らないものです。
深刻な状況を産む「構造クラック」との
ボーダーは0.3mmの幅かつ4mmの深さ。
そして
「壁の反り」などの目に見える異常です。
今回のヒビに関しては、次回のメンテ時に
一緒に補修するレベルのものだと思われます。
〇弊社の塗装工事は
塗装させて頂いたのは平成30年(2018年)。
今年の6月で丸4年を迎えます。
その当時もヘヤークラックは存在したので
(写真は当時。ヘヤークラックが見えます)
洗浄後に微弾性フィラーで処理しました。
(フィラーについてはこちら)
あまりヒビの細かいところはカッターで
あえて幅を拡げ、フィラーを密着させてます。
〇外壁の厚みと開口の補強
壁がヒビ割れるのはなにも「モルタル」という
材料由来のものばかりではありません。
外壁の厚みが足りなかったり(本来は25mm)
開口に対する補強が不十分だったりといった
新築時の施工不良によるものもあります。
(モルタル外壁についてはこちら)
塗装だけでなかなか解決しない場合には
建てた建築業者にも話を聞いてみましょう。
〇まとめ
家が完全にキレイなのは新築のときだけで
時が経てばどこかに必ず不具合は生まれます。
それをメンテナンスしながら住み続けていく
のが「家」だと思いますので、
家のことで気になる事を見付けましたら
気兼ねなく弊社にご相談頂ければと思います。
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