-木繊維が混ざったサイディング外壁-

サイディング 木質系繊維現在の新築住宅の約7割に、窯業系サイディングが使われています。
その理由としては材料コストが安価、施工期間が短い、品質が均一
(施工に高度な技術がいらない)、軽いので地震に強い。などが挙げられます。

いつも申し上げていますが、窯業系のサイディングは
「塗装でそのカタチを保っている材料」です。

年数を経て壁の塗装が剥がれると、サイディングに水が侵入します。
このサイディングは、セメント質+つなぎに使われる木材チップ(木質系繊維)
で出来ています。セメント質は風化していきますが、木材チップは残ります。

セメント質にスキマが出来てスポンジ状になったサイディングは、
塗料を吸い込んでしまうためにシーラーなどの浸透性が高いものも
能力を発揮出来ません。

塗料を乗せるまえに、この吸い込みを止めねばなりません。
それには微弾性フィーラーで隙間を埋めて強度を持たせると共に、
吸い込みを止めて塗料が乗る下地を作ります。

良質な塗膜を作り、長持ちさせるためにはひと手間が大事ですね。