-水でふくれた塀 厚膜塗料の後始末-
一見きれいに見える塀ですが(写真上)、金属製のブラシなどで擦ってみると
「カリッ」と一部から異音がします。その部分を押してみると、なにやらゴムのような弾力が。
「カリッ」と一部から異音がします。その部分を押してみると、なにやらゴムのような弾力が。
確認のためにカッターで切り込みを入れると、コンクリート製の塀にサクサク入ります。
どうやら塗装が塀の下地から浮いていたようですね。金属ブラシを使って全ての浮きを
確認し、ぜんぶ剥がしました。(写真下)
確認し、ぜんぶ剥がしました。(写真下)
思ったより大部分が浮いていました。下地は左官仕上げされており、
水が流れた跡があって汚れてはいましたが、割れや浮きは見られませんでした。
結局、表面が浮いたのは塗膜のせいでした。
弾力性の高い厚膜の塗料は、塀の内部から出てくる水分を閉じ込めてしまいます。
太陽の日差しで暖められた水分は気化し、体積はその1,240倍に膨張します。
塗膜自体が伸び縮みするので、結果塗膜は下地から浮くのです。
原則として塗り替えを繰り返す必要があるものに、弾性の高い塗料は
避けたほうが良いと考えます。
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