昨年と違って今年の梅雨は雨が続きますね。九州地方では今週だけで年間雨量の半分もの雨
が降ったそうです。ニュースを目にするたびに心配が募りますが、皆様の安全を心よりお祈
り申し上げます。
今現在進行中のお宅様の次の現場で、塗装工事の下準備をして来ました。なかなか経験でき
ないものなので記録に取っておこうと思います。「壁のツタ取り」です。
ツタが生えると家が涼しくなる、なんてことをおっしゃる方もいますが、山本塗装では全く
推奨しません。虫を呼ぶわ湿気を含ませるわ壁は傷むわと、いい事なんて全然ありません。
塗装工事にもツタ除去のコストが発生してしまいます。
ツタの根っこを残したまま塗装すると、内部に含まれた水分や空気が塗膜を膨らませる可能
性があります。今回はなるべく取り除いて、そのリスクを減らしたいと思います。
以前は生き生きと生えていたツタも、現在では根っこだけを残して枯れている状態。壁にビ
ッシリ付いたツタの根はワイヤブラシでこすり取ります。水分が残った状態だとなかなか取
れないのですが、今回は枯れているので撤去には良い状態。
ただ、大きく根を張ってる1階部分などは擦っても全然。イヤ本当にまったく取れません。
野生のチカラってすごいです(^◇^;) そこで秘密兵器を用意してきました。
「ガストーチバーナー」です。よくホームセンターのキャンプ・BBQコーナーに売っているアレです。
☆ご注意:バーナー使用のケレン作業は、壁の内部を十分に理解していることが必要です。
うかつな使用は「重大な火災」を招く恐れがあるので絶対にやめてください。☆
ワイヤブラシで取りきれない箇所に火を当てると、根っこだけが焦げていきます。加減しな
がらバーナーとブラシ作業を繰り返し、表面を整えていきます。写真は良い感じに取れたと
ころ。ある程度取り切れないのは安全を考慮すると仕方ありません。
雨が激しくなり壁が濡れてきたので作業中断しましたが、一番目立つ1階部分だけは完了で
きました。あとはブラシだけで取り除くことにします。なにしろ安全が第一です。