待ちに待ってた梅雨明けです。いやぁ今年は長かった(^_^;
今回の梅雨でまるまる1週間が潰れました。でも、この程度の休みで済んでるのは晴れ間を
全部仕事としてたからです。自然が相手なのは仕事柄。皆様ホントお疲れ様でした(^^)
塗装工事に水が苦手なのは、なにも梅雨に限ったことではありません。しかも「内なる水」
には為す術がありません。言い回しが回りくどいですね笑「壁の中からの水分」の話です。
左官タイル仕上げの気泡コンクリート(ALC)外壁のコーキングの交換作業中、水が出て
きました。驚きましたがキレイな水でしたので、ずっと溜まってた物では無いようでした。
ALCには吸水性があります。梅雨のあいだは、風化した目地全体から雨を吸い込んでいた
のでしょう。だとしたら、コーキングだけでは止水が出来ない事になります。どうにか簡単
に水を止める方法はないのでしょうか?
いろいろ考えた結果、タイル壁のその上に
「金属サイディング」を貼る事にしました。理由はその軽さと堅牢さ。そして耐候性です。
まず水分を吸っているであろうALCは、耐久力が落ちている事が考えられます。
なるべく重量の負荷を増やさないようにしたいので、軽い材料であることが必須条件です。
そして金属なので当然、塗膜や皮膜とは比べものにならないほど丈夫で水を通しません。
サイディングの固定用の穴も、下段から重ねていくので表面からは見えなくなります。
あとはサイディングの上端を笠木でかぶせてしまえば水はシャットアウトできます。壁面の
目地を覆って日光から遮ってしまうので、外壁の劣化を抑えられることも併せた利点です。
最後に耐候性。工場での焼き付け塗装は現場塗装よりも均一に密着するので大変丈夫です。
タイルへの塗装は後の管理が煩雑になるので、その点金属サイディングはうってつけです。
塗装屋が塗装以外をオススメするのも可笑しな話ですが、適材適所なのは人も材料も同じで
条件に合ったものをおすすめしています。最良な方法が見つかって本当に良かったです。