令和3年。
あけましておめでとうございます。
本年も弊社ブログをよろしくお願い致します。
新年1発目のテーマは「塗らないとダメ?」
塗装店のブログとしてはなかなか
刺激的なタイトルだと自分で思うのですが
「塗るor塗らない」で
悩まれる方も多くいらっしゃるとの事なので
さっそくですが掘り下げてみたいと思います。
目次
〇キレイな外壁の「塗らない先」。
・窯業サイディング外壁
・モルタル外壁
〇塗らなくていい壁。
〇まとめ。
.〇キレイな外壁の「塗らない先」。
・窯業サイディング外壁
新築後の最初の節目としては約7年目。
外壁材の間を埋めるコーキング材が
ヒビ割れます。
壁に穴があいたのと同じ格好です。
コーキング材は塗装されていないので
壁材そのものよりヒビ割れ時期は早いです。
セメント質と繊維質の圧縮材である
窯業サイディングの壁は表面塗装でしか
防水されてないので、そこに水が染みると
最悪のケースでは、ボロっと「崩れます。」
大きく崩れたら1枚まるごと交換ですし
壁材も数年でモデルチェンジするので
同じ模様は廃盤になってる場合が多いです。
・モルタル外壁
新築から10年あたりで劣化が始まります。
樹脂が風化する事で色粉が粉状になります。
これが俗に言う「チョーキング」です。
モルタル外壁ではこれを放っておくと
太陽光によって壁材の中性化を進めてしまい
内部の鉄筋の錆び、爆裂の時期を早めます。
それは構造体である壁。ひいては
家の寿命をも著しく縮めてしまいます。
.〇塗らなくていい壁。
積水ハウスの「ベルバーン」という
タイルで出来た外壁があります。
サイディングほど演色性に自由が無いものの
壁だけに対しては
塗装しなくて良いというのは本当のようです。
阪神淡路大震災をきっかけに「軽い外壁が良い」
という謳い文句でサイディング外壁を
普及させてきたハウスメーカーが
今度は
重量のある陶板外壁を勧めてくるなんて
なんだか狐につまままれてる様で
にわかには信用しづらい所ではあります。
陶板外壁は次世代の壁になりえるのか。
実績が出る15年先を待ちたいと思います。
ふと思ったのですが、この理屈でいうと
「瓦屋根は最高」ということに
なってしまうのですが、いままで同じ理屈で
化粧スレートの屋根を押してきた
ハウスメーカーはどう説明するのでしょうか。
.〇まとめ
家の外装すべてがメンテナンスフリーに
なる日はまだ遠そうです。
僕が現役でいられる20年くらいの間は
塗装業者は世の中のお役に立てるのかな?と
少々怖い未来も見えてしまいましたが
本年もよろしくお願い致します。