お客様は、三代に渡って学校の先生をされているのだそうです。
立派な方に認めて頂いて、今回塗装工事を任せて頂けるのはとても光栄に思います。

さてトタン屋根ですが、ペンキの剥がれがひどいです。

亜鉛メッキ屋根1 亜鉛メッキ屋根5

塗膜の層が2回分あるので今回は今回は3回めの塗装です。2回めは弊社で塗りました。

社長の話によると、前回塗装のときもメッキ面からの剥がれがひどかったそうで、やはり大きめに剥がし、
十二分にコスって下地調整、塗膜の中では密着力がもっとも高い2液エポキシ防錆をタッチアップ含め
2回塗りしたとの事。
亜鉛メッキ鋼板への塗装は現在でも、エポキシ下塗のあとにウレタン樹脂以上の塗料で塗るので対応は
現在とほぼ同じでした。施行不良という事は考えにくいです。

それでもやはりトタン板の素地からはがれている。どういうことだ?と思い、やはり本業のかたに
聞いてみるのが一番だということでトタン板の専門家、板金屋さんに聞いてみました。
屋根材が「亜鉛めっき鋼板」なのではないか?ということを教えて頂きました。

亜鉛メッキ鋼板は昔のトタン板によく採用されていた仕様で、雨風や直射日光にさらされるなかでも
とても腐食しにくいという長所があります。ただやはりどんなものでも短所はあります。
◯亜鉛は科学的に不安定で、経年劣化などの理由で塗料との間に密着性の悪い腐食生成物をつくってしまう。
◯油性塗料やアルキド樹脂塗料(工業製品の焼付塗装によく採用)は亜鉛と反応して剥離してしまう。

工業製品の焼付け!?

つまり亜鉛メッキ鋼板のアルキド樹脂塗料が亜鉛と反応して剥がれたのではないか?と推測します。
昔、ウレタン系塗料の登場する以前は焼付け塗装にアルキド樹脂が採用されていたためではないでしょうか。

前回の塗装作業中には、お茶を出して頂いたりスイカを切って下さったりしたことを覚えています。
お客さまの大事な我が家。しっかり施工して長持ちさせたいと思います!!

 

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