写真は、仕上げ塗り1/2回目の様子です。ボード製の軒天井に小さなアワが出てきています。
サイディングや、ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)などの成形板によくある症状です。
塗装の膜が劣化すると、材料に湿気の出入りが生まれます。湿気の出入りはボードの中に小さな空洞を作ります。
分かりやすくいうと、乾いたスポンジのように内部に空気を含んでしまうのです。
そのような材料に塗装をすると、その空気の流通を妨げることになります。軒天井の中の空気は、
屋根からの熱であたためられて外へ出ようとするので、行き場をなくした空気は表面に気泡となって現れてしまうのです。
どんな仕上げを行うにしろ、シーラーなどの下地処理は必ずしなければならないので完全な対処法は張替えるほかありません。
こうなる前に、大体10年ごとに定期的な塗替えをするのが最高の予防法といえます。