雨もり、ヒビ割れといった家の外の
困り事というのは、その箇所を見ただけでは
原因が特定しにくい、という事があります。
例えば雨もりの原因は屋根材なのか、
風向きによってなのか。立地のせいなのか。
今回は実際にあった
一見風変わりにも見える実例を見て頂いて
家の「どうなってるの？」
の思案の一助にでもなればと思います。
目次
〇下から上に風が吹く
〇ＦＲＰ防水の破断
〇まとめ
.〇下から上に風が吹く
「雨もり」との連絡を受けましたが
屋根本体には原因となる腐食は見られずに
黄緑色のところが笠木(かさぎ)※今回とは関係ありません
首を傾げていました。ですが実はこちら、
大通りの坂道に面したお宅様で立地も高台。
風の強い日は「風が上向きに吹く」との事。
なら、ここから雨が入るのでは？と
思ったのが「外壁の天端」。通常ここには
湿気を逃がす下向きのすき間が空いています。
その全てをコーキングで埋めてみました。
一見邪道にも見えますが、無事に解決です。
.〇ＦＲＰ防水の破断
FRP防水の剥離※今回とは関係ありません
「FRP防水床に水がたまる」との事でした。
現場を見るまで状況が想像出来ませんでしたが
防水床が浮いて水が溜まっていました。
もともと施工された防水床の上に
もう一度防水床が張られており、その床の
密着が悪いせいで浮いてしまったようです。
幸い、そこだけ剥がすことが出来たので
その後にトップコートを塗って修理完了です。
.〇まとめ
「壁のヒビ割れは窓枠や壁の強度のせい？」
「あとから行った耐震工事の影響？」
「塗装が一部だけ膨れるのは日当たり？」
「中からの湿気で熱を帯びて膨らんだ？」
新築の状態からどのように
修繕したかの履歴がハッキリ判ってれば
その原因も掴みやすいという物。
弊社で塗装工事を行ったお客様の
ご自宅の状態というのは記録に残っています。
弊社で塗られたあとのトラブルは是非
弊社に最初にお声がけ頂ければ。と思います。
