ふつう「1月」っていうのは天気は晴天で安定するので、山本塗装にとっては最高の季
節のはずなんですが今冬は週1で雨(^_^;)やはり温暖化ってのは本当かもしれませんね。
先週は「30年間柔らかさと接着力を発揮するコーキング」をご紹介しました。詳しくは先
週のブログをご覧頂きたいのですが、今回のミライは「30年色あせない外壁」。
その製品とは、ニチハ(株)の「プレミアムシリーズ」。驚きの外壁材ですが、30年間はメ
ンテナンス不要という事なのでしょうか?今回はこの製品を掘り下げてみたいと思います。
「外壁の施工時から外壁材本体および同質出隅(でずみ)の著しい変色・褪色」を保証する
内容のようです。いよいよ塗装工事の「終わりの始まり」が始まったのでしょうか?
はじめに気になったのは、その資料の※4と※9です。「防水紙、胴縁下地その他の部材、
仮設足場ならびに施工手間に相当する価格は含みません」つまり「製品本体・純正留め付け
具以外は保証の外」だという事。
施工方法に原因があった場合は建設業者が保証をし、施工業者に責任の所在がなかった場合
は施工代金が有償になるとのこと。「期間内は不具合があった物を無償で直してくれる。」
といったものでは無さそうです。
次に保証製品を使用した住宅のメンテナンスについてですが、通常外壁材や瓦屋根、サッシ
以外の外装にはガルバリウム鋼板や塩ビ鋼板、モエン板やケイカル板等が使われます。これ
らは30年の内には塗装しないと、諸条件によっては交換となる可能性が高まるものです。
ニチハ(株)資料によれば、プレミアムシリーズの初期費用に掛かる金額は通常品+60万円
とあります。(外壁面積170㎡)それに対してお得になるのは、壁以外のメンテナンスに
建てるであろう仮設足場を利用した外壁塗装費。30万円×2回(弊社概算)です。
正直なところ、この外壁の性能が証明されるのは築30年経ってからですし
「壁がキレイだから」と壁以外がおざなりになってしまうのも危険な気がします。
「30年間メンテナンス不要」を目指すためには家の外装すべてに30年以上の超耐候性を
持たせる必要があり、大変に高いハードルがあるように感じました。さらなる技術革新が求
められるところです。