最近の新築住宅で、「ガルバリウム鋼板」の
外壁を採用されるお宅さまが増えています。
一昔前の流行であったトタンの代わりに
採用されるようになった金属の建材ですが
かつてのサイディング外壁全盛の世から
なにが求められるようになったのでしょうか。
そこで今回は、外壁材としての
ガルバリウム鋼板についてフカボリします。
目次
〇ガルバリウムの外壁とは。
〇ガルバリウムのメリット
〇ガルバリウムのデメリット
〇まとめ
.〇ガルバリウムの外壁とは。
ガルバリウム鋼板(以降ガルバリウム)は
平たくいえばメッキされた薄い鉄板です。
以前は亜鉛メッキされたトタンが主流でしたが
古くなるとメッキの不活性層から塗料が
はく離するので現在は使われなくなりました。
昨今の外壁材に使われるガルバリウムは
裏側に断熱材が貼られている
「金属系サイディング」である事が多いです。
.〇ガルバリウムのメリット
・価格
ガルバリウムの価格は4000~6000円程度。
材料価格としては安めですが
加工費が別途必要になることもあります。
・「軽さ」
サイディングの約1/3の重量なので
外壁を剥がさないリフォームである
「カバー工法」にも採用されています。
・メンテナンス性
金属の外壁は水分が浸透しないので
なにかの都合で外壁塗装が多少遅れても
塗装することで新築同様に戻せます。
.〇ガルバリウムのデメリット
・外壁塗装代が高め
なにせ金属なので、塗料が浸透しません。
サンドペーパーやスコッチブライト等の
手工具で均等にキズをつけ
塗料の足がかりを作ってやる必要があり
塗装の価格が800円/㎡ほど上がります。
・デザイン性が低い
金属の質感はシンプルです。
シックな模様の外壁に最適ですが
複雑なデザインは
サイディングに軍配が上がります。
・凹みやすい
ガルバリウムは外壁材ですが薄い鉄板です。
局所的な衝撃に弱く、凹みやすいです。
.〇まとめ
ガルバリウムは軽いので
リフォーム向きな外壁材ともいえますが
金属の無機質なデザインを
求める方には最適な外壁材でしょう。
塗装店目線としては、塗装することで
現状復帰しやすい優秀な建材だと思います。