コロニアル、カラーベスト、
上に挙げた名前は「軽い屋根」の代表格ですが
実は商品名です。
これらの正式名称は「化粧スレート」といい
多くの住宅の屋根に採用されている材料です。
今回は塗装店の目線での「化粧スレート」
屋根材の評価をまとめてみました。
目次
〇軽い
〇個性が出せる
〇初期費用は安価
〇耐久力は2~30年
〇荒天で割れると吹き飛ぶ
〇まとめ
.〇軽い
瓦屋根が1坪あたり約180kgに対して
化粧スレートは約68kg。およそ1/3です。
屋根が軽くなると地震で揺れたときに
家の上部が揺れにくくなるので、
大地震の時には有利とも言われます。
〇個性が出せる
化粧スレートは平らな板なので
見た目はとてもシンプルになりますが
塗装で仕上げられている屋根材なので
色を自由に決められるのは大きな利点ですね。
.〇初期費用は安価
化粧スレートの工事金額は瓦屋根の半額程度。
軽いので運びやすく、その場でさまざまな形に
加工できるのでサクサク作業が進められます。
材料と加工性の良さが安さに繋がっています。
〇寿命は20~30年
瓦屋根が50~60年の耐久性なのに対し
化粧スレートは約半分と短めです。
塗装で防水性を出してるものの、元々が
セメント質と繊維質を固めたものです。
重ね合わせの奥の部分は、年数を経ると
劣化して水を吸うようになってしまいます。
だからといって
「なら塗装しても無駄じゃない?」
というのはまた違います。
そのわけは事項でご説明します。
.〇荒天で割れると吹き飛ぶ
前項で「塗装しても重なり部分は劣化する」
的な話をしましたが、
だからといって「メンテしなくていい」
という結論にはなり得ません。
これが今回一番言いたかったところです。
化粧スレートの表面が劣化していると
台風などの荒天で割れやすくなります。
屋根材が軽いのでかなり遠くまで飛びます。
「隣の家に損傷を与えたり、
人に怪我を負わせる可能性があるのです」
多額の賠償を請求されることもあるので
やはり美観とメンテナンス両方の点において
屋根の塗装工事は「必要」なのです。
.〇まとめ
どんな屋根でもそうですが材料の特性に
合わせたメンテナンスは必要です。
無駄遣いをしなくて済む事も多いので
家に何の材料が使われてるか位で
良いので、図面で確認しておきましょう。