「フッ素より丈夫でキレイが長持ち。」
「塩害に強い」
「価格はフッ素よりやや高額。」
ザックリ説明すると、こんな感じです。
この「夢の新塗料」は
果たしてフッ素を超える
新たなスタンダードとなり得るのか。
レビューしていきたいと思います。
〇目次
〇「リアクターコート」概要説明
〇シリコンとセラミックが「ハイブリッド」
〇「フッ素ではない」事のメリット。
.〇「リアクターコート」概要説明
以下はWEB版塗料報知より抜粋です。
-ロックペイントは、
超低汚染リアルハイブリッド無機系塗料
「ロックリアクターコートシリーズ」を
発売した。
-中略
シロキサン結合による強固な架橋を形成し、
過酷な気象条件においても、長期的に安定した
性能を発揮する(期待耐用年数20年以上)
-中略
用途は、水性2液型、弱溶剤系は
コンクリート、モルタル、ALCパネル、
スレート板、鉄部やサイディングボード、
硬質塩ビ。
屋根用は、新規屋根材(住宅用化粧スレート)
、スレート瓦、セメント瓦、金属製屋根、
トタン屋根(弱溶剤型・屋根用)。-
.〇シリコンとセラミックが「ハイブリッド」
この塗料は同メーカーの
「サンフロンUV」が4化フッ素+セラミック
のハイブリッドなのに対し
カタログでは名前こそ出て来ませんが
「シロキサン結合による架橋」
とあるので「シリコン」+セラミックの
ハイブリッドと言って差し支えないでしょう。
シリコンは紫外線に強く耐候性が高いです。
また水に馴染みやすい性質があります。
これは親水性と呼ばれるもので
水が外壁などについたホコリなどの
下に入り込み、汚れを流してしまう機能。
またカタログ内では
「セラミック成分を(シロキサン-と)複合化
(ハイブリッド)した塗膜」とあります。
セラミック塗料というのは
「壁が焼き物」になる訳ではないのです。
砂や砂利のような微細な無機物を
「配合した塗料」のことを指します。
これが塗料の乾燥時に塗膜の表面に
均一に並び、親水性を発揮するのです。
なので
(表題通りですが)シリコン+セラミックで
互いの弱点を補完し合ったハイブリッド。
という理解でよろしいかと思います。
.〇「フッ素ではない」事のメリット。
「フッ素では無い」ということ自体にも
メリットが有ると思います。
フッ素塗料には一般的に
「塗膜が非常に固く
壁のヒビに追従して割れが入りやすい。」
という弱点があるからです。
.〇まとめ
「無機ハイブリッド塗料」は
各メーカーから発売されていますが
ロックペイントは技術力はもちろんのこと
われわれ業者に提供してくれる
サービスも含め、好きなメーカーの一つです。
「リアクターコートシリーズ」は
海からの塩害や日差しが強い地域に
お住まいの方で(横須賀はもちろんそうです)
なるべく工事回数を減らしたい。
そんなみなさまにオススメできる塗料です。