工場などの大規模の屋根面積の測定や工場プラントの配管面積など測定するのに、あの「ド
ローン」が一役買っているようです。格好良いですよねドローン。ビューンと自動で飛んで
いって全部計ってくれて、なんだか憧れちゃいます。
山本塗装でも、塗り替えするお宅さまの現場調査には日々お伺いしています。目の届かない
ところはカメラ等を駆使して現状の把握に務めるわけですが、高い場所にある部位すべてを
間近で見ることが出来ない不便は感じています。現場調査といえど我が身の安全は確保しな
ければいけないので、実際に登って見れない危険な場所というのはまま有る訳です。
お客さまにもあらかじめ「まれにですが、仮設足場を組んで間近で見て初めて見つかる異常
というのも御座います」とご了承して頂いています。とは言ってもお客さまにとって「急な
追加工事」になるのは変わりないわけで、間近で全ての箇所を確認できる事でそのご負担を
抑止出来るであろう「ドローン」は夢の道具にも思えます。
ただ戸建て住宅の規模での現場調査には、ドローン運用へのハードルはまだ高いようです。
まず現状の法律(改正航空法)では人口集中地区(関東地区の住宅街はほぼ全て)での飛行
には個別の許可申請が必要で、許可を得るまでに10開庁日以上の日数が必要なこと。さら
に導入コストの高さや運転技術の習得、飛行中の接触事故等への保険も必要かと思います。
現状ではまだリスクの大きさに比べて得られるメリットが少なく、残念ながら戸建て住宅を
中心とする山本塗装の事業規模では「ドローンでビューンと自動計測」を自力で行うのはま
だ少し先のハナシのようです。工場等でしたら規模の大きさも相まって、ドローンでの測量
はメリットの方が大きいでしょう。
最後にこんなドローンがあったらいいなという要望を少し。AIで各部材を自動で識別して
各部位ごとの面積を自動で算出してくれたりとか、センサーで障害物や風を関知して自動で
回避してくれるとか。とにかく簡単に安全に家屋の調査ができるドローン。それはまた遠く
ない、未来の楽しみにとっておこうと思います。