まだ油断は禁物ですが、
「一応」めでたく
緊急事態宣言が全国で解除されました。
皆さまの血のにじむ努力の賜物だと信じます。
「日常」を早く取り戻したいものですね。
ところで
実際に塗装工事が始まると、思いも寄らない
出来事に奔走させられることが度々あります。
今回は、累計1700件施工の弊社の現場で
さいきん実際に起きた印象的な出来事を
お話ししたいと思います。
決して対岸の火事のような事ではありません。
皆さまのご自宅でも十分おこりうる事です。
目次
○突然の知らせ
◯のぼってわかった一大事。
◯しかしトドメは刺されていた。
◯あわてずに段取り。
◯「うっかり」を防ぐために。
◯さいごに。
◯突然の知らせ。
家を高圧洗浄しているスタッフから
こんな報告がありました。
「ベランダの床がギシギシして危ないですよ」
現場調査のときは別段異常はなかったので
「ん?現場調査のときは揺れなかったよ?」
そうしたらスタッフは「え、でも
床が手でユッサユッサ上下に動かせますよ」
と、トンデモナイお返事。
「え、なにそれ?スグ行きます!!」
◯のぼってわかった一大事。
所用をすませ、現場に即急行しました。
高所にあるベランダ床ですが、仮設足場を
組んだのでじかに触って確認しました。
「ベランダの床が
揺れるって何?手で持ちあが・・・る!!」
ベランダ床の土台が錆びて、床を支える柱から
離れていたのです。
「なるほど。
床は柱に寄っかかってるカタチで
留まっていたのか。だから調査で上から乗った
ときは、揺れなかったんだ。」
◯しかしトドメは刺されていた。
「これなら
補修で支えを造れば大丈夫だな・・・え?」
ふと反対の柱に眼をやると、何やら穴だらけ。
柱の4つ角のみで床を支えているようす。
「え?あんなの調査のときは無かったぞ?
物置に隠れてたのか?」
じつは仮設足場を建てる前日。
大工さんにお願いして古くなった木の物置を
撤去して貰っていました。
「物置は手作りだったし、柱を
巻き込んで建ってたからなぁ。危なかった。」
たまたま解体したおかげで判った事でした。
◯あわてずに段取り。
施主様に経緯の説明をしたところ
快くベランダの解体に了承してくださいました。
ベランダのような
大物は鉄鋼業の方に外してもらいます。
たまたま一両日中に解体の
段取りをして貰えるとの事でラッキーでした。
ベランダにはエアコン室外機があったので
取り付けた電気屋さんに移動と設置の段取りを
してもらいます。
仮設足場も一部組み替えないといけません。
追加料金になりますが
ベランダに立てなかったら作業が出来ません。
◯「うっかり」を防ぐために。
いままであったはずの床が無くなってたら。
「うっかり落っこちた」では済みません。
そこで大工さんにお願いして
簡単な手すりを付けてもらうことにしました。
あるとないとでは大きな差です。
◯さいごに
今回は鉄製のベランダでの出来事でしたが、
これはアルミ合金でも起こりえることです。
アルミ合金は
錆びにくいですが半永久的ではありません。
家は、建てた瞬間から朽ちていきます。
お出かけのときにでも今一度振り返って
皆さまの「夢の結晶」を
眺めてみてははいかがでしょうか。