ゴールデンウィークも始まったというのに、雨が多く困っています。かといって、お休みの
最中に仮設足場を掛けっぱなしというのもよろしくないです。出来ることなら、ＧＷ後半の
直前に足場を外して工事完了とし、そして休みが明けたら足場を組んで作業開始！！
といった感じに出来れば言うこと無しなのですが(^^;
つい最近施工したお客さまから「雨もりがする」との連絡を頂き、駆けつけました。
お話を聞くと「新築当初に漏っていたところから３０年ぶりに雨もりが始まった」との事。
以前は庇をコーキングして解決したそうなので、原因はやはりその近辺だろうと思い確認。
特に異常は無かったのですが、唯一のスキマ「庇の継ぎ目」をコーキングで塞ぎました。
その後雨もりは止まったそうで、一件落着です。
壁からも雨もりすることがあります。漏ってくることが多いのは庇や窓サッシ等の開口部
ですが、家の造りによっても雨水の流れ込むリスクの高いところが有ります。上から下ま
で1枚の平面で繋がっている壁面の下の階です。
１枚壁の外壁
そのような壁は面積が広いので、当たる雨水の量もやはり膨大です。そのすべてが下へと流
れていくので、下の階では雨もりする可能性が高くなるのです。塗装メンテナンスの一つの
目安になるところです。
話しはズレますが、
軒天井があれば真上から当たる雨をかなり減らせます。ですがそれにはある程度の幅が必要
です。最近は軒天井や庇が存在しないお宅も増えているので、経年による劣化で窓サッシか
ら雨もりする可能性は高いように思います。
幅が十分に確保された軒天井
日本は亜熱帯気候で雨の多い土地柄です。必要な機構であるはずの庇や軒天井を省いた家が
散見されるのは大変悲しく思っています。いままで培ってきた日本家屋の経験や技術の蓄積
を捨てているようにも見えるからです。
ごく一部の建築業者様。そしてごく一部の
大手メーカー様には「住む人のことを第一に考えて」家を建てて欲しいと思います。
