最近の住宅に使われる材料はほぼ全てが工場で生産されたものですが、家の色彩はすべて木材、
土、石などの素材の自然色で構成されています。それは昔から近隣にある材料を使って家を
建てていた伝統の蓄積によるものだといえます。塗り替えを考えたときに家の色彩を選ぶコツは、
これらの自然色を基本とし草木や空の鮮やかさを阻害しない色合いにすることです。写真は公園
の遊歩道からの景観です。適度に鮮やかさを抑えた住宅群は、空や草木の色彩を邪魔せずに背景
の一部となって調和しています。家はくらしの背景となり、華やかさは植栽や植木に任せて季節や
生活を楽しんでみてはいかがですか?