12月に入りました。いよいよ平成30年も残りわずかですね。とはいえ一番スケジュール
がキツくなるのもまさにこの時期。現場作業は「生き物」なので「12月29日にピタッと
工事完了」というのは調整が難しいです。しかも今年の冬は雨もよく降るので僕はヤキモキ
が止まりません。(笑)今年もあとホント少しなので、良い正月を迎えたいものですね。
さて、先日クルマを運転中に外壁塗装の現場(他の塗装店)の前を通りかかったのですが、
外壁の角のところにケシゴム大の小さいタイルを大量に「接着してる」のを見掛けました。
窯業サイディングに物性の異なるものを「後から現場で接着する」のは恐い気がします。
当然ですが以下に述べることは僕個人の主観です。僕が気になったのは「想定される寿命」
を迎えたあとです。接着剤が風化するにつれ、外気の寒暖による壁の伸び縮みに耐えられず
にタイルが浮いてきたりするのではないでしょうか?
「現在、窯業サイディング下地を対象とした
外装タイル張り用の有機系接着剤の公的規格はないのが現状である。」
(平成22年9月 窯業系サイディングタイル張りシステムの開発 報告書 27Pより)
塗料でもそうですが「新しい技術」というのは経験値(実際の施工)が積まれてさらに進化
していくものと思います。僕的には重量がそれなりにある石や樹脂といったものが「接着」
のみで家が取り壊されるその日までサイディングの伸縮に追従し続けるとは、現状にわかに
は信じがたいのです。
例えばサイディング外壁の角部分は、10数センチ幅の非常に細い部材で構成されることが
多く、またコーキングの接合部が最も集中しているところです。コーキングの劣化で水が侵
入→自壊しやすくなるところなので、接着剤やタイルで塞いでメンテしにくくしてしまうの
は結果的に壁の寿命を早めてしまいそうな気がします。
分からないことがあれば納得出来るまで、しっかり施工業者に聞いてみましょう。何ごとも
そうですが、寿命その他の性能をしっかり確認してから導入されることをオススメします。