最近の高機能な窯業サイディング外壁は
「メンテ費が掛かるな」と感じます。
それに比べてモルタル外壁は
(シェア8割のサイディングと比較して)
「なんて手間いらずなんだ」と
感動すら覚えます。
今回は、新築件数激減のはずの
モルタル外壁について。フカボリします。
目次
〇モルタル外壁への「誤解」
〇「建てた後が高い」サイディング
〇まとめ
.〇モルタル外壁への「誤解」
・地震などで倒壊しやすい。
阪神淡路大震災を写した画像のなかに
剥落したモルタル外壁が見受けられました。
これを根拠に
「サイディングはモルタルより地震に強い」
とメーカーは販売を展開してきたのですが
外壁の剥落や家屋倒壊のおおきな理由として
「メンテ不足や不備の家が数多くあった。」
との専門家の意見も多かったそうです。
実際モルタル外壁の厚みは20~25mm。
サイディングの1.5~1.8倍です。
それが100mm間隔以内で
外壁下地に固定されたラス網と呼ばれる
亜鉛メッキの網に塗りつけられています。
まるで「殻」のように継ぎ目なく
家と一体化しているので
もともと強度は高いのです。
.〇「建てた後が高い」サイディング
昨今の窯業サイディングは無機系などの表面
コーティングがされた高機能型が多いですが
汚れが付きにくくなった副作用として
塗装する際の密着性まで悪くなっています。
詳しくはこちらに書きましたが、おかげで
塗装の密着層を一つ増やさねばなりません。
また、モルタルでは必要ない
コーキング撤去、打設が必要になります。
家の立地にも寄りますが
メンテ期間を10年から少し延ばしただけで
「反り」や「欠け」が始まる事もあります。
サイディング外壁は定期的なメンテナンスを
「強いられる」材料なのです。
.〇まとめ
「メンテがキチンとなされているか」が
倒壊や剥落の最大の原因であるのなら
「メンテ代が抑えられる方が地震に強い」
といった見方も出来るでしょう。
それなら「モルタル外壁」の勝ちなのです。