明らかな手抜き工事によって
塗装が不自然に大きく剥がれたお宅様の
塗り替え工事を請け負うことがあります。
1年に1度くらいの頻度でしょうか。
塗装工事を皆さまにご提供するものとして
誠に恥ずかしく、また憤りを隠せません。
元号も令和になったこの情報社会の中でも
こんな事がいまだにあるのです。
実際に施工したお宅さまを例に出しながら
世への警鐘になればと思い、フカボリします。
目次
〇工事を見せようとしてない。
〇洗わない。コスらない。
〇コーキングを取り替えない。
〇塗料が足りない。
〇そもそも論、まとめ
〇工事を見せようとしてない。
仮設足場で家をぐるっと取り囲み
シートで廻りから隔てられた中での塗装工事。
よく見えませんし、よく判らないのですが
そんな中でも「工事を見せる」事は可能です。
毎日、SNS等を通じてリアルタイムに
工事の進み具合を発信すれば良いのです。
キチンとやってるなら簡単に出来るはずです。
ちなみに弊社は毎日発信しています。
〇洗わない。コスらない。
高圧洗浄にケレン作業。この作業をしないと
例えば10年持つ塗装が1年しかもちません。
外壁のように処理剤が浸透する素材には
水道水の約40倍の水圧で、ホコリや劣化した
塗装・塩分などを適切に除去します。
ケレン作業は、浸透しない木部や金属部に対し
サンドペーパー等の研磨材を均等に使い
手作業で塗料への足がかりを作る作業です。
〇コーキングを取り替えない。
これは特にサイディング外壁においてですが
「切り取らずに上から打って終わり。」
「増し打ち」といいますが、これは×。
壁との密着部分を切らないと意味がないです。
また、コーキングを「Vの字切り」するのも
頂けません。増し打ちと大して変わりません。
〇塗料が足りない。
多少おおざっぱですが
戸建て住宅のサイディング外壁150㎡を
塗るのに必要な塗料の分量を下に示します。
・下地処理剤 1~2缶
・仕上げ塗料 3~4缶(1色で2回塗り)
・錆止め 1缶(建具まわり)
ちなみに弊社は見積書で必要量を計算します。
〇そもそも論、まとめ
契約前に業者を信頼できる材料が少ない
ところにも問題ありと感じています。
施工金額が500万円以下の工事は
法律上「軽微な工事」と分類されており、
リフォーム業は法律上「野放し」です。
お上の縛りさえキチンとあれば
真面目にやってる弊社のような業者が
手抜き業者と同列に見られなくて済むので
ガンバリ甲斐があるのですが。