7月には子供らを遊びに連れ出しまくった(はず)なので、週末は部屋で過ごさせて貰いた
いです暑いですし(笑)。ワタシのような外仕事の人間って暑いの大丈夫なんじゃないかっ
て思われがちですが、そんなことも無いんですよ(^^;
仕事では水分に塩分とバッチリ支度してるので元気でいられます。皆さまも毎日お疲れだと
存じますが、準備万端よろしくお願い致します。さて今回は本来塗装する業者ではない業者
が塗る「ついでに塗装」について。
お客さまからタマに聞く話ですが、古い屋根の上にそのまま金属屋根を載せる工法による「
屋根リフォーム専門業者」というのが地域を回っているようです。「ついでに塗っておきま
すよ」と、屋根の下にある破風板の塗装を提案する事もあるようです。
ところがその業者は塗装に関してはアマチュアだったようで、塗ってから2,3年も経たず
に塗膜が剥がれ出したそう。近くで見るとやっぱり必要な工程を経ないでペタペタ塗っただ
け。塗装は塗るだけではすぐ剥がれてしまうんです。
サンドペーパーや研磨用スポンジを使って均等に傷をつけ、塗料の足がかりを最初に作りま
す。次に木部なら下塗塗料、鉄部なら錆止め塗料を塗ります。下塗り塗料は木が塗料を吸い
込まないための処理材です。最後に仕上げ塗料を2回塗って完成。と、本来なら4工程かか
るんです。
なのに彼らは木部でも鉄部でも、おかまいなく仕上げ塗料だけを塗って完了。施工中に自分
たちの部品を傷つけてしまったのを補修する「ついでに」塗って「完成」としているみたい
です。ですが、これではすぐ剥がれるのは当然です。実際に剥がれた塗膜には下塗り塗料(
白色)も付いていませんでした。
そんな塗り方なら正直言って「塗らない方がまし」です。塗り替えは基本、現状ある塗膜を
足がかりにして密着させる作業です。旧塗膜が脆弱ではいくら良い塗料を塗っても塗る前に
は戻せません。いくら剥離しやすい塗膜といえど、細かい所などは完全には取り切れないこ
とがあり、そこが後に「剥がれ」の原因となり得るのです。
全てのこのような業者が施工不良を起こしているはずは無いですが、専門である屋根をキッ
チリ仕上げているにも関わらず「ついでに」の作業で手を抜いたのでは、本職のほうも腕を
疑われかねないと思います。「終わりよければ全てよし」は施行完了時ではなく、塗装した
ものが寿命を迎えたときです。
塗装は仕上げてしまえばそこまでの工程は見えなくなります。そして異常や手抜きが見えて
くるのは業者が去ったあと。だからこそ塗装業者は誠意や工程の「見える化」への工夫が必
要なんです。やりましょう。プロフェッショナルなんですから。