こちらのお宅様では現在塗り替え工事の真っ最中ですが、こちらを弊社で塗装するのは部分補修を含めれ
ばもう3回目。のべ25年イコール四半世紀のお付き合いにもなります。いつも思うことなのですが、メ
ンテナンスを定期的に続けているお宅様というのは総じて家の状態が良いですね。メンテナンスは「家の
状態を保つ」事でもあるので、それを怠るという事はそのまま「メンテナンス費の増加」に繋がります。
月日を経て劣化が進んでしまっているお宅様というのは、木の部分のダメージが大きいです。先日のブロ
グでもご紹介しましたが、木の表層の腐食が進んでいると塗っても短期間のうちに表層ごと剥がれてしま
います。こちらのお宅様では剥がれていたところは水の溜まりやすい下端が少々と木材どうしの継ぎ目の
みでした。塗っておけばまた10年は大丈夫だと思われます。
そして金属部分。サビというと赤いイメージがありますが、建物のサビは「白い」事の方が多いです。白
いのは建物の鉄部がアルミと亜鉛がメッキされた「ガルバリウム鋼板」だからで、アルミ合金が腐食する
と含まれている鉄とケンカして白いサビを発生させます。見た目は白いツブツブなので「カビかな?」と
勘違いされる方もいらっしゃるようですが。今回は本物のカビが少し生えていたので、高圧水洗浄で落と
して塗装で完了です。
サイディング外壁の経年劣化はもっとも深刻です。なにしろサイディングという素材には「防水性があり
ません」。壁の防水性は表面の塗装だけで保たれているので、塗装の劣化を放っておけば壁は水を吸って
強度が弱まってしまいます。最悪壁が割れて崩れるということも有り得るのです。
「メンテナンスを放っておくと、、、」といった文句で半分オドしている塗装店のWEBサイトは星の数
ほどありますが(笑)。大事なのは「もっとも弱い部分に併せてメンテナンスをしていく」ということで
す。木部が多ければ木部の劣化する5~8年。サイディングならば最初は7年。金属は建物の立地にも寄
りますが10年。
弱いところを注視しておき、その劣化に合わせて仮設足場を掛け全体をメンテする事で「足場を掛ける回
数を減らす」というのがもっともメンテナンスの費用が抑えられます。工事が終われば無くなってしまう
仮設足場の掛け外しに掛かる費用は10万円~20万弱もします。これが1回でも節約できれば大きいで
すよね。「リフォーム」だと特別なイメージなので「メンテナンス」しましょう!!